注文住宅には数多くの魅力的なオプションがあるので、追加したいという方も多いのではないでしょうか。限られた予算の中で満足度の高いオプションを選びたいですよね。
この記事では、注文住宅のオプションを選ぶポイントや代表的なオプションを解説します。
◆注文住宅におけるオプションとは
通常は、各住宅会社が決めている標準仕様の設備が採用されますが、「キッチンの性能を良くしたい」「浴室の性能を良くしたい」など、こだわりたい部分については追加費用を払って設備や仕様をグレードアップできます。
オプションにする際には追加で費用が発生しますが、デザイン面や快適性を向上させることができます。
・住宅会社によって標準仕様が異なる
標準仕様は住宅会社によって異なります。注文住宅を建てる際は各住宅会社がどのような設備・仕様を標準仕様にしているかを確認しましょう。
価格帯が近い住宅会社であっても、標準仕様の設備のグレードが異なるケースがあります。価格がどのような内容で構成されているのか、価格の内訳も確認が必要です。
・オプションは各住宅会社で異なる
選べるオプションの数や種類も住宅会社によって異なります。どのハウスメーカーであっても同じオプションを選べるわけではないため注意しましょう。
なお、設備や仕様は一度設置・施工すると返品ができないため、慎重に選ぶことが大切です。ただ、どのようなオプションを選ぶべきかが分からないという方も多いと思います。インターネットやSNS等で調べる方法もありますが、個人では判断が難しい場合もあります。住宅会社や設備メーカーのショールームでプロに相談してみるのもおすすめです。
◆後悔しない注文住宅のオプション選びのポイント
代表的なオプションだけでも様々な種類があり、目移りしてしまいますよね。オプション選びで後悔しないためには、下記のポイントを押さえることが大切です。
◎予算の上限を決める
オプションを検討する前に、必ず予算上限を決めて上限を超えるオプションは避けるようにしましょう。どのオプションもそれなりに便利であるため、最初に上限を決めておかないと、付けたいオプションがどんどん増えてしまい、最終的に建築費が跳ね上がってしまうためです。また、本当に必要なオプションなのかどうかを正しく判断するためにも、予算上限という制約がある中で熟考し、やりくりすることが大切になります。予算上限内に確実に納めてオプションを選ぶことが、後悔しないために大切です。
◎必要な設備・仕様の優先順位を決める
希望の設備・仕様を追加した結果、予算オーバーにならないようにするためには、家族にとって本当に必要なものか、不必要なものではないかを話し合い、必要なオプションの優先順位を決めましょう。
◎生活スタイルと利用頻度を踏まえて選ぶ
オプションは、生活スタイルと利用頻度を基準に選ぶことも大切です。後悔することが多いのは、オプションを付けたのにほとんど使わない場合です。実際の生活状況に即して本当に使うかどうかを客観的に検討しましょう。
◎メンテナンスのしやすさをチェックする
オプションを選ぶ際は、設置にかかる費用だけでなく、設置後のメンテナンス費用や手間も念頭に置いて検討しましょう。コストや手間がかかると、家計に負担をかけてしまうだけでなく、オプションを付けたことを後悔することになりがちです。
メンテナンスの方法や頻度などもしっかり確認した上で、それでもほしいと思えるオプションを選ぶことが大切です。
◎建築時に付けた方が良いものを優先する
配管が必要なビルトイン食器洗浄乾燥機や床板の下に設置する床暖房など、家の内部に影響するオプションを優先的に選んでおくことをおすすめします。
これらのオプションは住宅の完成後でも付けられないわけではないですが、建築時に付けておいた方が大幅にコストを抑えられます。
例えば、建築時なら配管をそのまま通せばよかったものが、完成後はすでに完成した配管を一度外してやり直すなどの手間がかかります。オプションによっては、工事中は仮住まいに移る必要が出てくる場合もあります。
オプション選びで迷ったら建築時に付けた方がいいのか、完成後でも違いはないのかを確認して見ましょう。
◆注文住宅における代表的なオプションの例
ここでは、注文住宅において人気のオプションを場所別にご紹介します。
・玄関
開放感と高級感を演出できるハイドアや、スマホ1つで鍵の開閉ができるスマートキー、シューズクローゼットなどのオプションがあります。
・キッチン
アイランドキッチンやペニンシュラキッチン、ビルトイン食器洗浄乾燥機など、キッチン設備のグレードアップは人気です。また、キッチンの整理整頓に繋がるパントリーやカップボードの設置もおすすめです。
・バス・トイレ
室内干しスペースや断熱性のある浴槽、浴室暖房乾燥機、タンクレストイレなどがあります。グレードアップすることで、快適性の向上や家事の時短を実現できます。
・リビング
床暖房や無垢床、断熱・防音性に優れたペアガラスやトリプルガラスなど、家族で過ごす時間が快適で居心地よくなるための投資です。
・寝室・子ども部屋
ウォークインクローゼットの設置や間接照明、可動式間仕切りなどで、プライベートな空間を充実させることができます。
◆まとめ
好きなオプションを追加できるのは注文住宅ならではの良さです。
後悔しないためにも、自分たちの暮らしに合ったオプションを選びましょう。