キッチンやテレビ裏の正解は?新築コンセント計画で失敗しないための場所・高さ・専用回路の選び方【保存版】
新築の打ち合わせで、間取りやキッチン選びと同じくらい、
いや、住み始めてからのストレスに直結するのが「コンセント計画」です。
「掃除機をかけるたびにコードを差し替えるのが面倒…」
「キッチンの調理家電を使おうとしたら、コードが届かない!」
「スマホの充電器で、リビングがタコ足配線だらけ…」
こんな経験はありませんか?
コンセントの失敗は、見た目が悪いだけでなく、火災のリスクや日々の家事効率の低下にもつながります。
今回は、図面だけではイメージしにくい「正解のコンセント配置」について
プロの視点から具体的な場所や高さ、種類の選び方を徹底解説します。
たかがコンセント、されどコンセント。ここを制する者が快適な暮らしを制します!
【目次】
1.【基本】コンセント計画はいつやる?変更のタイムリミット
2.【種類】2口だけじゃない!知っておくべき便利なコンセント
3.【場所別】プロが教える「神配置」リスト&注意点
4.【盲点】「高さ」を指定しないと後悔する!?
5.【容量】ブレーカー落ちを防ぐ「専用回路」の知識
6.コンセント計画に関するよくある質問(FAQ)
7.まとめ:図面に「生活」を書き込んでシミュレーションしよう
1. 【基本】コンセント計画はいつやる?変更のタイムリミット
まずはスケジュールの確認です。
コンセントの位置は、間取りが確定し、詳細な「電気配線図」を作成する段階で決定します。
【重要なポイント】
コンセントの変更や追加ができるのは、「断熱材を入れて、壁(石膏ボード)を貼る前」までです。
一度壁を貼ってしまうと、配線を通すために壁を壊したり、
クロスを剥がしたりする必要があり、多額の追加費用がかかります。
「工事が始まってから現場で決めればいいや」と思っていると手遅れになります。
必ず着工前の図面打ち合わせの段階で、家具のサイズや家電の配置をシミュレーションしておきましょう。
2. 【種類】2口だけじゃない!知っておくべき便利なコンセント
一般的な「2口コンセント」以外にも、用途に合わせた便利な種類があります。
| 種類 | 特徴とおすすめの場所 |
|---|---|
| マルチメディア コンセント |
電源+テレビ端子+LANポート+電話線がセットになったもの。 【場所】テレビ裏、書斎、Wi-Fiルーター置き場 |
| USBコンセント | USBケーブルを直接差せるタイプ。アダプタ不要ですっきり。 【場所】キッチンカウンター、ベッド枕元、ソファ横 |
| フロアコンセント (アップコン) |
床に埋め込み、使う時だけ飛び出すタイプ。 【場所】広いリビングの中央、ダイニングテーブルの下 |
| 外部コンセント (防水タイプ) |
雨に濡れても大丈夫なカバー付き。 【場所】駐車場(高圧洗浄機用)、庭(BBQ用)、給湯器周り |
| EV・PHEV 充電用コンセント |
電気自動車の充電に必要な200Vの高出力タイプ。 【場所】駐車スペース付近(今は乗っていなくても将来用に設置推奨) |
3. 【場所別】プロが教える「神配置」リスト&注意点
ここからは、エリア別に「絶対に外せない位置」と「プロのアドバイス」をご紹介します。
① キッチン周辺
最も家電が密集する場所です。「多すぎるかな?」と思うくらいで丁度良いです。
- カップボード(背面収納)の上:
レンジ、炊飯器、トースター、ケトル、コーヒーメーカー用。左右に分けて4口以上あると安心です。 - 調理スペースの手元:
ハンドブレンダーや電動ミキサーを使うために、作業スペースの近くに。 - パントリー内部:
コードレス掃除機の充電基地として、またはセカンド冷凍庫用に。
② ダイニングテーブル周辺
特に関西のご家庭では、「たこ焼きパーティー」や「ホットプレート」の頻度が高い傾向にあります。
テーブルの近く(壁側)にコンセントがないと、延長コードに足を引っ掛けて大惨事…なんてことになりかねません。
テーブルの高さ(70cm程度)に合わせて壁に設置するか、床用コンセントを検討しましょう。
最近では、テレワークや子供の宿題用にPC・タブレットの充電場所としても重宝します。
③ リビング・テレビ周り
- テレビ裏:
テレビ、レコーダー、ゲーム機、外付けHDD、Wi-Fi機器など、最低でも4〜6口は必要です。 - 壁掛けテレビの場合:
テレビの真後ろにコンセントを隠し、下からコードが見えないように壁の中に「空配管(トンネル)」を通すのが鉄則です。 - ソファの両サイド:
スマホの充電やフロアライト用に。
④ 洗面所・脱衣所
- 洗面台周り:
ドライヤー、ヘアアイロン、電動歯ブラシ、シェーバー用。水跳ねしない位置・高さに。 - 足元や高い位置:
冬場のヒーター用や、夏場の扇風機用(壁掛け含む)。
⑤ 意外な盲点!こんな場所にも
- 収納の中(階段下など):
ロボット掃除機(ルンバ等)の基地や、スティック掃除機の充電用。 - クローゼットの上棚:
Wi-Fiルーターなどの通信機器を隠して置く場所に。 - 玄関の飾り棚:
クリスマスツリーや間接照明、アロマディフューザー用。
4. 【盲点】「高さ」を指定しないと後悔する!?
コンセントの図面記号を見て安心していませんか?
実は、指定しなければ「床から中心まで25cm」という標準的な高さに設置されます。
しかし、用途によってはこれが使いにくい場合があります。
使いやすい高さの目安
- 掃除機用:床から30〜40cm
標準より少し高くすることで、腰を曲げずに抜き差しができます。高齢になった時にも楽です。 - デスク・カウンター用:床から90〜100cm
机の天板よりも上に設置することで、潜り込まずにPCやスマホの充電ができます。 - 洗濯機用:床から110cm以上
漏電リスクを避けるため、洗濯機よりも高い位置に。 - エアコン用:天井付近
エアコンの機種によってプラグの位置が違うため、目立たない位置を事前に確認しましょう。
5. 【容量】ブレーカー落ちを防ぐ「専用回路」の知識
「キッチンで電子レンジを使っている時にドライヤーを使ったら、ブレーカーが落ちた!」
これは、一つの回路(通常20アンペア)で使える電気容量を超えてしまったからです。
消費電力が大きい家電を使う場所には、他のコンセントとは別系統の「専用回路(専用コンセント)」を引く必要があります。
【専用回路が必須・推奨される家電】
・エアコン(必須)
・IHクッキングヒーター(必須)
・電子レンジ
・炊飯器
・食洗機
・浴室乾燥機
・ドライヤー(洗面所)
特にキッチン周りは、これらが集中します。
設計士に「キッチンには専用回路を何本引いてくれますか?」と確認しておくと安心です。
6. コンセント計画に関するよくある質問(FAQ)
Q1. コンセントは多ければ多いほど良いですか?
A. 基本的には「多い方が困らない」ですが、バランスが重要です。
目安としては「2畳に1カ所(2口)」と言われますが、家具で隠れてしまっては意味がありません。
使わないコンセントは壁からの隙間風の原因になったり、埃が溜まってトラッキング火災の原因になったりもします。「必要な場所に、必要な数+予備1つ」くらいが適正です。
Q2. 模様替えをするかもしれないので、位置を決めきれません。
A. 部屋の対角線上の隅に配置するのが鉄則です。
部屋の入り口付近と、その対角線上(奥)の2カ所にコンセントがあれば、家具の配置を変えても延長コードで対応しやすくなります。
また、将来子供部屋を仕切る可能性がある場合は、仕切った後のそれぞれの部屋にコンセントとエアコン用電源が来るように計画しておきましょう。
Q3. アース付きコンセントはどこに必要ですか?
A. 水回りや湿気の多い場所には必須です。
冷蔵庫、洗濯機、食洗機、温水洗浄便座、電子レンジ、エアコンの室外機などはアース接続が必要です。
漏電時の感電事故を防ぐため、これらの家電を置く場所には必ず「アースターミナル付きコンセント」を指定してください。
7. まとめ:図面に「生活」を書き込んでシミュレーションしよう
コンセント計画で失敗しない唯一の方法は、「新居での1日の生活を脳内でシミュレーションすること」です。
「朝起きて、ここでスマホを手に取り、キッチンでコーヒーを淹れて…」
「夜はここでドライヤーをして、寝る前に加湿器をつけて…」
図面の上に、置きたい家具や家電を書き込み、動線をペンでなぞってみてください。
そうすれば、「ここにコンセントがないと不便だ!」という場所が自ずと見えてくるはずです。
私たち設計士も、お客様のライフスタイルに合わせて最適な配置をご提案します。
「今は持っていないけど、将来ロボット掃除機を買うかも」「電気自動車に乗るかも」といった未来の話も、ぜひ聞かせてくださいね。
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【実例】先輩オーナーのコンセント配置を見てみよう
完成見学会・モデルハウス
「キッチンのコンセント、みんなどうしてる?」
「ルンバ基地の隠し場所を見てみたい」
そう思われた方は、ぜひ一度、私たちの完成見学会にお越しください。
実際の家を見ることで、「この高さが使いやすいんだ!」「ここにあると便利なんだ!」という発見が必ずあります。
※無理な営業は一切いたしません。コンセントの位置ひとつからご相談に乗ります。











