新築住宅の間取りが決まったら、いよいよ内装を決めることになります。このとき重要になってくるのが壁紙です。壁紙は部屋のなかで一番面積が広くなるため、どんな色やデザインを選ぶかによって部屋のイメージを大きく左右します。
今回は壁紙を選ぶ時に気をつけたいポイントについて解説します。
ポイント1. どんな部屋にしたいか決めておく
まずは壁紙を選ぶ前に「どんな部屋にしたいのか?」をあらかじめ決めておきましょう。最近はインスタグラムやRoomClipなどのアプリを使って、手軽にお手本を見つけることができます。
めざしたいインテリアスタイルが決まれば、打ち合わせもスムーズに。設計士と具体的なイメージを共有しておくことで、家が完成してから「イメージと違う」という失敗も防ぐことができます。
ポイント2. 床やドアの色と合わせて決める
部屋のイメージが決まったら、打ち合わせで設計士やコーディネーターとともに壁紙を決めていきます。このとき大切なのが、床やドアの色と合わせて考えるということです。
基本的には白い壁紙を中心に選ばれる方が多いと思いますが、一口に「白」といっても「グレーがかった白」や「ベージュがかった白」など色合いはさまざまです。壁以外の配色と同時進行で決めていきましょう。
おすすめの配色
・床が白っぽい/濃い茶色/黒
→グレー系の壁紙でモダンシックにor白系の壁紙でモダンやベーシック系に
・床が黄み/赤みがかった茶色
→ベージュ系の壁紙でナチュラル系やベーシック系に
とくに長い時間をすごすリビングは、シンプルで無難な色を選ばれることが多いです。家具やカーテン、ラグ、扉、窓の色とのバランスを考えながら決めましょう。
メインのカラーはアイボリーやホワイトなど明るく柔らかい印象を与える色がおすすめ。赤や青などのビビッドなカラーは色のコントラストが強すぎるので、彩度低めなグレイッシュカラーにすると馴染みやすくなります。
ポイント3. 天井とのバランスを考える
天井も壁と同様に、白がメインになってくるかと思います。天井と壁の色のバランスによって、部屋のイメージが変わってきます。
床→壁→天井の順番で明るくする
基本的には上にいくほど明るい色を使うことが多いです。天井が高く広く感じられます。
天井を一段階暗い色にする
天井が暗いと落ち着きのある空間になります。寝室などゆったりすごすプライベートな部屋や、狭い空間におすすめの配色です。
ポイント4. アクセントの壁紙を決める
メインの壁紙が決まったら、次にアクセントの壁紙を決めていきましょう。壁の一部にメインとは異なる色柄の壁紙をとりいれると、部屋の雰囲気がぐっとよくなります。アクセントクロスの色は、インテリアの差し色などと統一すると、ちぐはぐな印象になりません。
人気のアクセントクロス
・リビング、寝室→木目調の壁紙
・キッチン、洗面室→タイル調の壁紙
このほかに、部屋ごとにテーマカラーを設定する方もいらっしゃいます。
アクセントクロスの割合
アクセントクロスは「全体の壁面積の20〜30%まで」に抑えるのがおすすめです。一般的には「壁4面のうち1面」にアクセントクロスを使われることが多いでしょう。アクセントクロスをたくさん使いすぎると、ごちゃごちゃした印象を与えてしまうので注意が必要です。
アクセントクロスを使う場所
アクセントクロスを貼る壁面は、目につきやすい場所がおすすめです。たとえばリビングであれば、視界に入りやすいテレビやソファの後ろの壁がよく選ばれます。また家具のレイアウトや、扉の窓の位置を考慮することも大切です。
ポイント5. 必ずサンプルで壁紙を確認する
使いたい壁紙が決まったら、必ずサンプルを取り寄せて確認しましょう。このとき重要なのが「カタログで見るよりも、実際の仕上がりは明るく・淡く見える」ということです。なるべく大きめのサンプルで確認すると、仕上がりに近い色が確認しやすいですよ。
ポイント6. 壁紙の機能にも注目してみる
壁紙は色柄だけでなく、性能から選ぶというのも一つの方法です。ライフスタイルや部屋の用途に合わせた機能を選ぶと、より快適な暮らしを叶えられます。
おすすめの機能性壁紙
・小さいお子さんやペットのいるご家庭
→ひっかき傷や汚れに強い壁紙、臭いを軽減してくれる壁紙
・水回りの壁紙
→調湿効果、防カビ機能のある壁紙
・リビング、玄関
→抗アレルゲン機能付き、空気をキレイにしてくれる壁紙
まとめ:壁紙選びのポイント
ポイント1. どんな部屋にしたいか決めておく
ポイント2. 床やドアの色と合わせて決める
ポイント3. 天井とのバランスを考える
ポイント4. アクセントの壁紙を決める
ポイント5. 必ずサンプルで壁紙を確認する
ポイント6. 壁紙の機能にも注目してみる
壁紙選びがうまくいくと、インテリアの雰囲気や快適性がぐんとアップします。どんな壁紙を選べばいいか迷ったときは、設計士やコーディネーターに相談しましょう。おすすめの組み合わせ方や部屋の用途に合わせた機能など提案してもらえます。