建て替え

築30年の家、建て替える?リフォーム?関西のプロが教える「失敗しない建て替え」費用と手順

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築30年の家、建て替える?リフォーム?関西のプロが教える「失敗しない建て替え」費用と手順

 

「実家が古くなってきて、地震が来たら心配……」
「リフォームを繰り返してきたけれど、冬は寒いし夏は暑い。もう限界かも」

そんな悩みを抱えながら、“建て替え”を検討し始めている方は多いのではないでしょうか。
特に私たちがサポートする関西エリア(大阪・京都・兵庫・滋賀・奈良・和歌山)には
昭和~平成初期に建てられた木造住宅が多く残っています。

これらは現在の基準と比べると、どうしても耐震性や断熱性が不足しており
「今の生活スタイルに合わない」と感じる場面が増えてくる時期です。

しかし、いざ建て替えようと思うと
「新築を買うより費用がかかるのでは?」という不安がよぎります。

実際、解体費や仮住まい、税金など、建築以外の「見えない費用」が多くかかるのが建て替えの特徴です。

この記事では、関西の住宅事情に精通したアーキホームライフが
「建て替えの総費用の見通し」と「失敗しない進め方」を徹底解説します。

地域ごとの費用の違いや、コストダウンのコツもご紹介しますので
ぜひ計画の第一歩としてお役立てください。

建て替えは「総額」と「地域の特性」を知ることが成功のカギ

建て替えの費用を考える際、建物の本体価格だけを見て判断するのは危険です。
「解体費」「仮住まい費用」「地盤改良費」「税金」など、諸費用を含めた総額を把握することが、
資金計画で失敗しないための鉄則です。

また、関西はエリアによって土地の条件が大きく異なります。

  • 大阪・阪神間: 狭小地や住宅密集地が多く、工事費が割高になりやすい。
  • 京都・奈良: 景観条例や高さ制限が厳しく、設計の工夫が必要。
  • 滋賀・湾岸部: 地盤が弱いエリアがあり、地盤改良費がかさむ可能性がある。

こうした「地域ごとの条件差」を事前に知っておくことで、予期せぬ出費を防ぐことができます。

【保存版】建て替えの流れ 10ステップ

建て替えは、解体工事や仮住まいが挟まるため、通常の新築よりも工程が複雑です。
全体像を把握しておきましょう。

  1. 建て替えの計画を立てる
    予算や家族構成を整理し、「建て替え」か「大規模リフォーム」かの方針を決めます。
  2. ハウスメーカー・工務店を選定
    解体から新築までトータルで相談できる、地域実績の多い会社を選びましょう。
  3. 現地調査・プラン打ち合わせ
    敷地の広さや日当たり、法規制をプロが調査し、プランを作成します。
  4. 建築請負契約を締結
    プランと見積もりに納得したうえで、正式に契約を結びます。
  5. 住宅ローンの本審査
    建て替えの場合、解体費まで含めてローンを組める商品もあります。
  6. 仮住まいの手配・引越し
    工事期間中の住まいへ引っ越します。不用品の処分もこのタイミングで。
  7. 解体工事
    思い出の詰まった旧居を取り壊します。近隣への挨拶回りが非常に重要です。
  8. 地盤調査・改良工事
    更地にして初めて正確な地盤調査ができます。関西では補強が必要なケースも多いです。
  9. 新築工事スタート
    基礎工事→上棟→内装→外構と進んでいきます。
  10. 引き渡し・登記・入居
    完成検査を経て、いよいよ新しい生活のスタートです!

建て替え費用の内訳①「工事関連の費用」

まずは、ハード面にかかる費用の目安を見ていきましょう。

【1】解体工事費

家の構造によって坪単価が異なります。

  • 木造: 坪3~5万円
  • 鉄骨造: 坪5~7万円
  • RC造: 坪7~10万円以上

※京都市や神戸市の密集地などで重機が入れず「手作業(手壊し)」になる場合や
アスベスト除去が必要な場合は、追加費用が発生します。

【2】敷地・地盤調査費(地盤改良費)

解体後に地盤調査を行い、地盤が弱いと判明した場合は改良工事が必要です。
関西では、大阪湾岸エリア、京都盆地、滋賀の湖岸エリアなどで軟弱地盤が多く見られ
30~100万円程度の改良費がかかることが珍しくありません。

【3】建築本体工事費

どんな家を建てるかによって大きく変わります。延床面積30坪の場合の目安です。

構造・仕様 坪単価目安 本体価格目安(30坪)
木造(一般的) 60~80万円 約1,800~2,400万円
木造(高性能住宅) 80~100万円 約2,400~3,000万円
鉄骨造 90~120万円 約2,700~3,600万円

初期費用はかかりますが、高断熱・全館空調・太陽光パネルなどを取り入れると
住んでからの光熱費が大幅に下がるため、トータルコストではお得になるケースが多いです。

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建て替え費用の内訳②「諸費用」

ここが見落としがちなポイントです。現金での支払いが必要なものもあるため、余裕を持って準備しましょう。

  • 税金関係: 印紙税、登録免許税(登記費用)、不動産取得税など。計10~30万円程度。
  • ローン関連費: 事務手数料や保証料。借入額によりますが10~50万円前後。
  • 火災・地震保険: 10年一括などで15~30万円程度(耐火性能が高いと安くなります)。
  • 仮住まい・引越し費: 往復の引越し代+家賃半年~1年分。50~100万円程度見ておくと安心です。
  • 祭事費用: 地鎮祭や上棟式を行う場合の謝礼やお供え物代。5~10万円前後。

【関西エリア別】建て替え費用への影響と傾向

アーキホームライフの施工実績から見る、関西ならではの傾向です。

■ 大阪府(北摂・東大阪など)
都市部は隣家との距離が近い狭小地が多く、重機が入りにくい場合があります。
その場合、解体費や資材搬入費(ガードマン配置など)が割高になる傾向があります。
■ 京都府(京都市・長岡京市など)
歴史的な景観を守るための「景観条例」や「高さ制限」が厳しいエリアです。
屋根の形状や外壁の色に指定が入ることがあり、設計の工夫や仕様変更でコストが変わることがあります。
■ 兵庫県(神戸・阪神間・丹波など)
坂道の多い神戸エリアや、山間部の丹波エリアでは、敷地に高低差があるケースも。
擁壁(ようへき)のやり替え工事や造成費が必要になることがあります。
■ 滋賀県(大津・草津など)
琵琶湖周辺や旧河道エリアでは、地盤改良工事の発生率が高めです。
また冬の寒さが厳しいため、断熱性能への投資(窓のグレードアップなど)を重視される方が多いです。

費用を賢く抑える!3つのポイント

① 解体と新築を「同じ会社」に依頼する

解体業者と建築会社を別々に探すのは大変です。
一括して依頼することで、窓口が一本化され、スケジュール調整がスムーズになります。
また、何かトラブルがあった際も責任の所在が明確で安心です。

② シンプルな構造・間取りにする

家の形が複雑(凹凸が多い)だと、外壁や屋根の面積が増え、材料費・工事費がアップします。
「総2階(1階と2階が同じ面積)」や「片流れ屋根」など、シンプルな形状にすることで
耐震性も高まり、コストパフォーマンスの良い家になります。

③ 仮住まい費用を工夫する

工事期間を短くすることは難しいですが、仮住まいのコストは工夫次第で抑えられます。
実家や親族宅にお世話になる、初期費用の安いマンスリーマンションを活用する、
荷物は格安のトランクルームに預けて狭い部屋を借りる、などの方法を検討しましょう。

関西で使える補助金・減税制度もチェック!

国や自治体の支援制度をうまく活用しましょう。
(※制度の内容は年度により変更されますので、最新情報は担当者にご確認ください)

  • 子育てエコホーム支援事業(国): 高い省エネ性能を持つ新築住宅に対し、最大100万円の補助。
  • 長期優良住宅認定制度 認定を受けることで、固定資産税の減税期間延長や、登録免許税の軽減、地震保険の割引などが受けられます。
  • 自治体の補助金: 京都市の「住宅改善支援」や兵庫県の「省エネ改修補助」など
    自治体独自で建て替えや解体に対する補助を出している場合があります。

※以下の動画でも、補助金や家づくりのポイントについて詳しく解説しています。

アーキホームライフ YouTube動画
▶ 【YouTube】家づくりの基礎知識はこちらをチェック

建て替えに関するよくある質問(FAQ)

Three wooden miniature houses with question marks above them on a blue and yellow background | どの家を選ぶか悩むイメージを表した住宅選びのコンセプト画像

Q1. 結局、建て替えとリフォーム、どちらが得ですか?

A. 築30年以上なら「建て替え」が有利なケースが多いです。
目先の費用はリフォームの方が安いですが、耐震補強や断熱改修をフルに行うと
新築に近い金額になります。これからの30年、40年を安心して住むためのメンテナンス費や光熱費を含めると
建て替えの方がトータルコストでお得になることが多いです。

Q2. 工事期間はどのくらいかかりますか?

A. 解体から完成まで、約8~10か月が目安です。
一般的な新築工事に加え、解体工事(約1か月)や地盤調査などの期間が必要です。
冬期の積雪や、地盤改良の有無によっても前後します。

Q3. 建て替えに最適な季節はありますか?

A. 雨が比較的少ない「秋~初冬(9~12月)」がおすすめです。
基礎工事の時期に雨が続くと工期が伸びがちですが
秋は天候が安定しやすいためスムーズに進みやすいです。
ただし、人気シーズンなので早めの計画が必要です。

まとめ:建て替えは「人生をリセットする住まいづくり」

建て替えは、単に家を新しくするだけでなく、家族の暮らし方や将来を見直す大きなチャンスです。

  • 解体から入居まで含めた「トータル資金計画」
  • 関西特有の土地条件を踏まえた「設計・施工」
  • 最新の「補助金・減税制度」の活用
  • 信頼できる「地域密着のパートナー」選び

この4点を押さえることで、無理のない資金計画と安心の家づくりが実現できます。
特に湿気や寒暖差、地震リスクがある関西地域では、性能を強化した家づくりが
将来的な修繕コスト削減や家族の健康に直結します。

「この土地で、もっと快適に、もっと長く暮らしたい」
そう思われたら、まずはアーキホームライフにご相談ください。
解体の手配から仮住まい探し、資金計画まで、お客様の「建て替え」をワンストップでサポートいたします。

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