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【保存版】掃除の手間を減らす住まい設計|汚れにくいキッチン・浴室・トイレのおすすめ設備

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【保存版】掃除の手間を減らす住まい設計|汚れにくいキッチン・浴室・トイレのおすすめ設備

Time-saving Home Equipment for Working Couples
共働き夫婦の生活を支える時短住宅設備特集。食洗機・洗濯乾燥機・浴室乾燥機・スマートキー・全館空調など、家事の手間を減らし、家族の時間を増やす最新の設備を解説しています。

「きれいに保ちたいけど、掃除が苦手」「毎日忙しくて、こまめに掃除する余裕がない」
——そう感じている方は多いのではないでしょうか。

油汚れでベタベタになったキッチン、すぐに水あかがつくシンクや浴室など、
家の中にはお手入れの大変な場所がいくつもあります。
理想をいえば、気づいたときにサッと掃除をして美しい状態をキープしたいところですが
現実には「面倒」「体力的にしんどい」と感じる方がほとんどです。

そんななかで最近の住宅設備は、「汚れにくくする」「掃除をラクにする」という考え方が当たり前になりつつあります。
昔のように「掃除は根気と努力でなんとかするもの」ではなく
“設備そのものの性能で汚れを防ぐ”時代になっているのです。

たとえば、キッチンなら油汚れをはじく素材や、シンクまわりの水あかを防ぐ工夫。
浴室ならカビの発生を抑える壁材や換気機能。トイレなら掃除しやすい形状や汚れを防ぐコーティングなど
メーカー各社が技術を競い合って開発を進めています。

設備を上手に選ぶことで、家事の手間を大きく減らし
快適で清潔な空間を長く保つことができるようになりました。

「掃除のしやすさ」は、家づくりにおいて後回しにされがちですが
実は暮らしの満足度を大きく左右する重要なポイントです。

せっかくの新しい家も、汚れが落ちにくかったり
掃除に時間がかかるようではストレスの原因になってしまいます。

逆に、少ない手間で清潔さを保てる家は、毎日の生活がぐんとラクになります。

今回は、そんな「汚れにくく掃除をラクにしてくれる」住宅設備を
キッチン・浴室・トイレの3つの場所に分けてご紹介します。

これからマイホームを建てる方やリフォームを検討している方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

キッチン設備は油汚れや水あかのお手入れに注目

キッチンは、家の中でも特に汚れやすい場所のひとつです。
料理をすれば油がはね、シンクを使えば水あかがつき、換気扇にはベタベタした汚れが…。

どれも放っておくと落としにくくなり、掃除がどんどん大変になります。
食べ物を扱う場所だからこそ、常に清潔に保っておきたいですよね。

そこで注目したいのが、「汚れにくい素材」と「お手入れのしやすい構造」を備えた最新のキッチン設備です。
手間をかけずにキレイを保てる工夫が満載で、毎日の家事がぐっと快適になります。

コンロ前の壁は油汚れに強いホーローを

コンロまわりで一番厄介なのが、油の飛びはね。
時間がたつと頑固なベタつき汚れに変わり、こすっても落ちにくくなります。

そんな悩みを解決してくれるのが「ホーロー素材」です。

ホーローは、金属の表面にガラスを高温で焼きつけた素材で、油や水分を吸収しません。

汚れが染みこまないため、油が飛んでもサッと布巾で拭くだけでキレイになります。
傷にも強く、長く美しい状態を保てるのが魅力です。
コンロ前の壁やキッチンパネルに採用すれば、毎日の拭き掃除が驚くほどラクになりますよ♪

食洗機で洗えるレンジフィルター

換気扇(レンジフード)の掃除は、キッチンの中でもっとも面倒な家事のひとつです。
油汚れでベタベタになったフィルターを手洗いするのは本当に大変ですよね。

最近では、食洗機で洗えるレンジフィルターが登場しています。
汚れたら食洗機に入れるだけでOK。
お湯と洗剤、機械の力でピカピカに仕上げてくれるので手洗いの手間がなくなり、掃除のハードルが一気に下がります。

衛生的なステンレスや人造大理石のシンク・天板

シンクや天板は毎日使う場所だからこそ、汚れやすさと清掃性を重視したいポイントです。
定番人気の素材がステンレス

錆びにくく、汚れがつきにくいのが特徴で、医療現場でも使われるほど衛生的です。
水はけがよく、ニオイも残りにくいので、清潔に使い続けられます。


また、人造大理石も根強い人気があります。豊富なカラー展開があり
特に白系の人造大理石は清潔感があり、インテリア性にも優れています。
水の音が響きにくく、水あかが目立ちにくいのも魅力です。

ステンレスと人造大理石、どちらを選んでもお手入れが簡単ですが
最近ではシンクと天板を一体化した「つなぎ目レス」タイプが人気です。
汚れの溜まりやすいつなぎ目がなくなることで、見た目の美しさと掃除のしやすさを両立できます。

浴室の設備は水あかとカビの抑制がカギに

浴室は、家の中でもとくに湿気が多く、カビや水あかが発生しやすい場所です。
天井や壁の黒カビ、鏡や蛇口まわりの白い水あかは、見た目にも気になりますし、
掃除をしてもなかなか取り切れないことがあります。
そんな浴室を清潔に保つためには、「カビを発生させにくい」「水あかがつきにくい」設備や素材を選ぶことが重要です。

水あかがつきにくいホーローの壁

先ほどキッチンでもご紹介したホーロー素材は、浴室の壁材としても非常に優秀です。
金属の上にガラス質を焼きつけたホーローは、水分や汚れを吸収しないため、水あかがつきにくく、お手入れがとても簡単。

さらにマグネットがくっつくので、マグネット式の棚やフックを自由に配置でき、
家族それぞれの使いやすいバスルームをつくれます。
掃除道具も壁に掛けておけるため、通気性がよく乾きやすいのもメリットです。

ホーローというと白をイメージする方も多いかもしれませんが、
最近では木目調や石目調などデザインの幅も広がっています。
さらに、インテリア性が高く、清潔感とおしゃれさを両立できる素材も多く、人気が高まっています。
抗菌・抗ウイルス性能を備えたタイプもあり、衛生面を重視したい方にもぴったりです。

浴室暖房乾燥機でカビにくい浴室に

浴室のカビを防ぐために欠かせないのが「浴室暖房乾燥機」です。入浴後に湿気を一気に取り除き、しっかり乾燥させることで、カビの発生を大幅に抑えられます。
また、雨の日でも洗濯物を干せるため、家事の時短にもつながります。寒い冬には浴室をあらかじめ暖めておくことで、ヒートショック対策にもなる優れものです。

浴室暖房乾燥機には「ガス温水式」と「電気式」があり、それぞれ特徴が異なります。

ガス温水式は、屋外の熱源機で温水をつくり、浴室内に温風を送るタイプ。
パワフルで暖房・乾燥効率が高く、衣類乾燥をメインに使いたい方におすすめです。
短時間で乾かせるので、梅雨時期や花粉シーズンにも重宝しますが
屋外機の設置工事が必要なため初期費用はやや高めです。

一方、電気式は工事費が抑えられるうえ
送風や換気による乾燥機能を備えたモデルも多く光熱費を抑えたい方に向いています。
衣類乾燥には時間がかかりますが、日常的な浴室の乾燥や換気には十分な性能を発揮します。

床やドアの構造にもひと工夫

最近の浴室は、床やドアの構造にも「掃除のしやすさ」を考えた工夫が取り入れられています。
たとえば、水はけのよい床材は、表面に細かな溝があり、水がたまりにくく乾きやすい設計。

カビやぬめりの発生を抑え、翌朝には床がサラッと乾くタイプも登場しています。
また、カビが発生しにくいパッキンレスドアや、取り外して丸洗いできるドア下レールなども人気。

このように、日々の掃除をラクにするだけでなく、清潔さを保てる構造が選ばれています。

トイレはキレイが長持ちする設備を選ぼう

トイレは家族全員が毎日使う場所。だからこそ、いつも清潔にしておきたいものです。しかし「掃除が面倒」「できれば触れたくない」と感じている方も少なくありません。そこでおすすめなのが、汚れにくく、掃除がしやすい最新トイレ設備です。

掃除がしやすいタンクレストイレ

従来のトイレは、便器の後ろにタンクがついたタイプが主流でしたが、タンクの裏側は手が届きにくく
ほこりや汚れが溜まりやすいのが難点でした。

その悩みを解決してくれるのが「タンクレストイレ」。

水道直結で給水するためタンクが不要になり、デザインもコンパクトでスッキリ。
段差や凹凸が少ない分、サッと一拭きするだけでお手入れ完了です。
さらに、最近のトイレは少ない水でもしっかり洗浄できる高性能タイプが多く、省エネ・節水面でも優れています。
音が静かで夜でも気兼ねなく使えるのも嬉しいポイントです。

尿はねを防ぐ泡クッション機能

トイレ掃除の大敵といえば、床や壁の汚れ。特に男性の立ち小便による尿はねは、ニオイや黄ばみの原因にもなります。
そんな悩みを解消してくれるのが、「泡クッション機能」を備えたトイレ。

便器内の水面に自動で泡を張り、飛び散りを防いでくれます。
洗剤を内蔵タンクに入れておくだけで泡が生成され、いつでも清潔に使えるのが魅力。
家族の中に小さなお子さんや男性が多いご家庭には、とても便利な機能です。

そのほかの清掃サポート機能

ほかにも、各メーカーが独自の「お掃除ラク機能」を開発しています。
たとえば、便座が自動で上がるタイプなら、隙間の汚れまで簡単に拭き取れますし、
除菌水やプラズマクラスター機能でトイレ内を常に衛生的に保つモデルも登場。
便器の内側には汚れをはじくコーティングが施され、ブラシで強くこすらなくても汚れがスルッと落ちるなど
掃除のストレスを大きく軽減してくれます。


まとめ

今回は「汚れにくさ」や「掃除のしやすさ」に注目して、キッチン・浴室・トイレのおすすめ住宅設備をご紹介しました。
掃除をラクにする工夫は、見た目の美しさを保つだけでなく、日々の暮らしにゆとりをもたらしてくれます。

忙しい共働き家庭や、小さなお子さんがいるご家庭、将来の家事負担を軽減したいシニア世帯にも
こうした“お手入れラクな設備”はとても有効です。

住宅設備は年々進化しており、デザイン性と機能性を両立した商品が数多く登場しています。
素材や機能をしっかり比較して、自分たちのライフスタイルに合ったものを選ぶことが大切です。

「掃除のしやすさ」は、暮らしの快適さを左右する大切な要素。
マイホームの設備選びでは、見た目のデザインだけでなく
“いかに汚れにくく、清潔を保ちやすいか”という視点もぜひ取り入れてみてください。

きっと、毎日の家事が驚くほどスムーズになり、暮らし全体が心地よく変わるはずですよ。

 

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