建て替え

新築と建て替えの違いとは?

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「新築」と「建て替え」は、どちらも「新しい家を建築する」ということに変わりはありませんが、その違いがわかりづらいと感じる人も少なくないことでしょう。

この記事では、新築と建て替えの違いや、それぞれのメリットとデメリットなどについて紹介します。

 

 

新築とは

新築とは、建物などが何も建っていない更地に家を建てることです。配置や間取り、駐車場、庭のプランなどを自由にできるのが大きなメリットです。

新築には、土地と家がセットになって販売される建売住宅と、ハウスメーカーなどと相談しながら家を設計して建てていく注文住宅があります。

新築住宅の定義として、建築後1年未満かつ未入居であることが定められているため、誰かが1日でも入居、未入居のままでも1年を経過すると中古扱いとなります。

 

 

建て替えとは

建て替えは、新しく家を建てる前に、同じ場所に建っている古い家を壊す作業が必要です。つまり、古い家の解体工事と、新しい家の新築工事を合わせて「建て替え工事」と呼びます。

また、解体には、基礎から解体する方法、基礎を残して建物のみ解体する方法、建物と周囲の塀をすべて解体する方法などの選択肢があります。古い実家を解体して新しい家を建てたり、古家付きの土地を購入したのち家を解体して新しい家を建てたりする事例が多くあります。

 

 

◆新築のメリット・デメリット

 

新築のメリット

①更地に家を建築できる

更地の上に新しく家を建設するため、ほとんどの場合はスムーズに工事を開始できます。

 

新たなコミュニティが形成しやすい

分譲地などの新しい住宅地では、工事の着工が同時期に始まり、近隣入居者とほぼ同じタイミングで入居できます。そのため、古くからある街のルールがなく、新たなコミュニティの形成がしやすいメリットがあります。

 

新築のデメリット

①希望する土地を購入できない可能性がある

人気の高い住宅地の場合、土地が更地で販売されることが少ないため、希望するエリアの土地を購入できないこともよくあります。

 

②水道やガス・電気などの引き込み工事が必要な場合がある

更地の場合、水道やガス・電気などのライフラインが引き込まれていないことがあります。この場合は引き込み工事が必要なため、土地の購入を検討している場合は事前に確認するようにしましょう。

 

 

◆建て替えのメリット・デメリット

 

建て替えのメリット

①住み慣れた土地で住み続けられる

建て替えの大きなメリットの一つは、これまで長く住み慣れた土地で、安心・安全、快適にこれからも住み続けられるという点にあります。

 

②希望する土地で家を建てられる

人気の高い古い住宅地では、新しい更地が販売されることは少ないものの、中古物件が売りに出されるケースがあります。

土地探しの際には、既存の建物を撤去し、家を建て替えることも視野に入れて探してみると、希望するエリアで土地が見つかる確率が高くなります。

 

③新しい家での暮らしがイメージしやすい

これまで長く暮らしてきた家はもちろん、既存の建物がある土地を購入して建て替えをする場合、「ここは日当たりが一番いいからリビングをつくろう」といった具合に、これまでの生活との対比から良い・悪いがわかるため、新しい家での暮らしがイメージしやすくなるメリットがあります。

 

建て替えのデメリット

①建築費用のほか、解体費用がかかる

建て替えの場合、既存の建物を解体・撤去する必要があるため、新しい家の建設費用のほかに、解体・撤去に関する費用がかかることになります。

 

②新築するより工期が長くかかる

更地から家を建設する新築に比べて、解体・撤去の工程が必要となるため、工期が長くかかります。

 

③解体した残材や新築の資材の搬出入が制限されることがある

立て込んだ古い住宅地の場合、道路幅が狭く、大型車両が敷地まで入れないこともあります。こうした場合、搬出入に関する手間が増える可能性があるため、費用が割り増しになるケースもあります。

 

 

新築でかかる費用

新築でかかる費用には、主に下記の項目があります。

 

・土地購入費用(土地代・手数料・税金など)
・本体建築工事費(基礎・木工事・内外装などの工事にかかる費用)
・付帯工事費(エクステリア・水道・ガス管などの工事にかかる費用)
・諸費用(不動産会社などとの契約にかかる費用・税金・保険料・住宅ローンに必要な費用・家具や家電の購入代・引っ越し代など)

 

このほか、必要に応じて地盤調査費用や地盤改良費などもかかります。

 

 

建て替えでかかる費用

建て替えでは、新築費用に加えて、下記のような費用が別途必要となります。そのため、費用全体では新築よりも建て替えの方が高くなる傾向が見られます。

 

・解体・撤去費用

・滅失登記

・仮住まい

・引っ越し1回分が余分にかかる

 

解体工事費用は、建物の特徴(木造・鉄骨、一戸建て・アパート・長屋など)によって異なります。依頼する解体業者によっても差が出るので、相見積もりをしたうえで比較検討しましょう。

 

 

新築か建て替えかを決める際は、今の暮らしだけでなく、将来どのように暮らしていくのか、ということも考えていくことが大切です。

将来的なライフスタイルも踏まえて、自分たちに合った選択を見つけてくださいね。