理想どおりの家を建てるには、土地選びも大切な要素です。土地探しには「どのように情報を集めて購入を判断するとよいのか?」というポイントがあります。そのポイントを知っておくと、失敗のリスクを軽減したり、ライバルに先を越されないようスピーディーに決断できたりしますよ。
今回は土地選びでおさえておきたい3つの大切なポイントをご紹介します。
【ポイント1】土地は朝昼晩しっかり見る
ほとんどの方が土地を見に行くのは休日の昼間。しかし休日の昼間は交通量も安定しているので、意外とわからないことが多いんです。
そのため土地を昼間に見ただけで決めてしまうと「平日朝の交通量が多かった」「夜道が暗くて怖かった」など住んでから不満がでてくることもあります。
ぜひ気に入った土地があったら、平日の朝昼晩と時間を変えて見に行ってみてください。
日当たり
昼間は太陽の位置が高いので、日当たりの問題に気づかない恐れがあります。太陽の位置が低い朝や昼過ぎに、十分な日当たりが確保できるか、周辺の建物で日差しが遮られてしまわないか確認しましょう。
交通量
通勤に車を使われる場合は、出勤時間と帰宅時間の渋滞をチェック。電車を使われる方は、通勤時間に実際に利用される路線に乗ってみて、混雑具合を確認してみましょう。お子さんの学校までの道のりも歩いてみると安心です。
治安
夕方から夜にかけて見学にいくと、周辺の治安がよくわかります。お昼は人が少なく静かなエリアでも、夜になると意外と騒がしいケースも。最寄り駅から歩いてみて、街灯が少なく危なそうな場所がないか、安全なルートはあるかも確認されるとよいでしょう。
騒音
周辺に工場などがある場合は、大きな音や臭いがしないかチェック。飲食店や娯楽施設は営業時間によってにぎやかさが変わってきます。
また近くに学校や保育園などある場合は、通学時間の子どもの声が大きかったり、部活の音が響いたりすることもあります。
【ポイント2】駅から土地まで歩いてみる
車で土地を見に行く方も多いのですが、駅から歩いてみたりバスに乗ってみたりするのもおすすめ!
歩いてみると「こんなお店があるんだな」「このルートなら明るいし安心だな」「急な坂があってけっこう大変だな」など地図上ではわからない気づきがあります。
住んでから後悔しないためにも、ぜひお時間のあるときに駅から歩いたり自転車に乗ったりしてみてください。
【ポイント3】土地に「掘り出し物」はない
みなさんが探されているのは、どんな土地でしょうか?希望のエリアで駅から近く、交通量は少なく静かで、理想どおりの広さや日当たりで、なおかつ相場よりも価格が安い…そんな土地があればよいのですが、実際にはそのような「掘り出し物」は存在しません。
土地の価格を決めるのは、需要と供給のバランス。好条件の土地は売れやすいので、わざわざ価格を下げる必要がありません。立地も周辺環境も広さや形も理想的な土地というのは、おのずと値段も上がってくるのです。
基本的には相場より価格の安い土地には、何らかの理由があります。
(例)
- ・駅から離れている
- ・傾斜地で造成にお金がかかる
- ・前面道路が狭くお金がかかる
- ・土地の形がいびつで使いづらい
- ・水害や土砂崩れのリスクが高い 等
まれに売主さんが早く売却してしまいたいなどの理由で、土地には問題がないのに安くでて来るケースもあります。ただしこういった本当の掘り出し物は、不動産屋が抑えて個別に案内しているため、普通はお目にかかれることはないでしょう。
まとめ
土地探しをしていると「もっと良い土地があるんじゃないか…」と迷いがでてくるもの。たしかに気持ちもわかるのですが、そういった方はなかなか良い土地が見つけられないのが事実です。
逆に70~80点の土地が見つかったときに、スピーティーに情報を集めて判断される方というのは、良い土地を購入できる確率が非常に高くなってきます。ぜひ今回ご紹介した3つのポイントを踏まえて、満足のいく土地探しをされてくださいね。