「マイホームを建てるのって大変なのかな」「家づくりはどうやって進むの?」これから家づくりを始める方の中には全体像がわからず、不安に思う方もいるでしょう。
今回はマイホームが完成するまでを、7ステップで解説します。家づくりは何から始めればいいのか、どう進めればいいのか……ぜひ参考にされてください。
家づくりにかかる期間
はじめに、家づくりにはどのくらいの期間がかかるのでしょうか?
注文住宅の計画から完成までの期間は約1年。もちろんどれだけこだわりたいか、土地探しがスムーズにいくか、工法の違いなどによっても差があります。
「今住んでいるアパートの更新前に引っ越したい」「子供の入園や入学にあわせて引っ越したい」といったリミットがある場合、新生活をスタートさせたい希望時期から逆算して早めに動きだしましょう。
家づくりの7ステップ
それでは、家づくりで最初にすることから、完成してお引渡しまでを7ステップで解説します。
ステップ1:予算検討とイメージ作り
はじめに予算検討とイメージ作りをします。予算は家族のライフプランを考えながら決めていきましょう。
【家族の意見をまとめよう】
・どんな場所に住みたい?(学区・通勤距離・実家の近く)
・どんな間取りにしたい?(◯LDK・広いリビングがほしい)
・どんなイメージの家に住みたい?(インスタで見た家・〇〇テイストの家)
ポイントは住宅会社を選ぶ前に好みをイメージすること。実は会社によって工法やテイストに、得意・不得意があります。先に会社を決めておけば、自分たちの希望プランを得意とする会社を選べますよ。
ステップ2:会社選び
住宅を扱う会社には、次のような種類があります。
・全国展開している大手ハウスメーカー
・地元密着の工務店
・建築家や設計事務所
家の性能に違いがあるのはもちろん、提案できる間取りやデザインも会社によって大きく異なります。
実際にモデルハウスを見学したり、会社の得意なところや思いに共感できるかなどを見て方向性を決めましょう。
ステップ3:土地探し
土地探しは会社選びと並行しておこないます。住宅会社が手伝ってくれることもあるので、そういった点で会社を選ぶのもよいでしょう。
【土地に優先順位を話し合おう】
・予算
・日当たり
・駅からの近さ
・災害リスクがどの程度か
・会社や学校への通いやすさ
優先順位を洗い出しながら、現地に実際に行って確かめます。土地探しのポイントは完璧を求めないこと。すべての条件を満たそうとすると、いつまでも土地が見つからないことも…。特にリミットがある方は、土地探しの優先順位と期間を決めておくと決断しやすいでしょう。
ステップ4:間取りプランと見積書のチェック
会社を数社に絞り込めたところで、住宅会社に間取りプランや見積書の作成を依頼します。間取りや設備の希望など、家族で話したことをリストアップしておくとスムーズです。
ポイントは諸経費がどこまで含まれているか確認すること。家づくりには必ず諸経費がかかります。たとえば税金関係やインフラに関する調査費などです。
見積もりが安く感じても、諸経費が含まれていないと大きな違いになってしまいます。アフターサービスや保証制度、住んだ後にかかる修繕費といったことも比較していきましょう。
ステップ5:契約
住宅会社を最終決定し、プラン・工期・金額が決まったら建設工事請負契約。いわゆる本契約です。さらに詳細な打ち合わせで希望のプランを練っていきます。
会社によっては、本契約の前に仮契約を結ぶことも。仮契約と言えど、申込金や設計手数料がかかる場合もあるので、慎重におこないましょう。
ローンの本審査を受けて金融機関と契約を結びます。収入や購入する家に関する書類が必要です。
ステップ6:着工
工事がはじまることを「着工」と呼びます。工事現場の見学をして、いよいよマイホームが形になる瞬間を楽しみましょう。
着工前に、土地の神様への挨拶や安全祈願の意味を込めて、地鎮祭という儀式が行われます。また家の基礎工事が終わり骨組みができあがる頃には、上棟式と呼ばれる儀式をおこなうことも。
これらの儀式は義務ではありませんので、家族の気持ちを大切に。住宅会社に相談しながら決めていきましょう。
ステップ7:竣工・引き渡し
ついに竣工、マイホームの完成です。市区町村による完了検査を受け、会社が提出しておいた建築確認のとおり建てられているかのチェックが済んだら、検査済証が発行されます。施主は傷や不具合がないか最終チェックをしてください。
気になる点の修正が終わったら、正式に引き渡し。ついにマイホームでの新しい生活が始まります。
まとめ
家づくりの流れを7ステップで紹介しました。ご覧いただいたとおり、家づくりにはたくさんの工程があります。大変そうだなと思われた方もいるかもしれません。しかしすべて一人でやるわけではなく、それぞれの工程で多くの人が関わりマイホームの完成に向けて尽力してくれるでしょう。
家が完成した後も暮らしは続いていきます。修繕が必要になったとき、すぐ連絡できるような信頼感のある会社を選ぶのもひとつです。
まずは気になった住宅会社の資料を取り寄せる、モデルハウスの見学にいくなど、楽しみながら始めてみてください。