今お住まいの家で「片付けが面倒」「収納する場所が足りない」「片付けても片付けても家族に散らかされてしまう」など、片付けや収納について悩んでいる方は多いのではないでしょうか。
片付けが上手にできない一番の理由は、生活に合わせた収納スペースがないから。自分は片付けが苦手だから…と思っていても、片付けやすい収納をつくれば一気にお悩みが解決することも多いんですよ。
今回は片付けやすい家をつくる、収納の4つのポイントをご紹介します。
ポイント1:玄関の収納
家の中が散らからないためには、玄関先の収納がとても大切です。外で使う物を玄関の近くにしまっておくことで、家の中に花粉やホコリを入れないという効果も期待できます。
玄関にコートやカバンを収納する
外から帰ってくると、疲れていてコートやカバンをクローゼットまで持っていくのは億劫。ついついリビングのソファの上に置きっぱなしにしてしまう方も多いのではないでしょうか。
そこでおすすめしたいのが、玄関先にコートやカバンの収納スペースをつくること。いくつかの方法があるので、敷地面積や生活動線に合わせてつくりましょう。
・ウォークスルー型シューズクローク
玄関のスペースに余裕があれば、ウォークスルーのシューズクロークがつくれるかもしれません。帰ってきたらシューズクロークの中にコートを掛けてカバンを置いて、そのまま室内側へ通り抜けることができます。
・壁面のコート掛け
そこまで面積に余裕がなければ、玄関の壁にポールやフックを取り付けるだけでも便利です。カバンをポンと置けるように、玄関や廊下にカゴを備えておくのもいいですね。
玄関の土間収納が便利!
玄関先に靴で入れる土間収納をつくるのもおすすめです。次のような物を土間収納にしまうことで、家の中がすっきりと片付きます。
・子育てグッズ:ベビーカー、外遊び用のおもちゃ、部活やスポーツ用品
・アウトドアグッズ:キャンプ用品、釣り道具、ゴルフバッグ、スキー板
・お掃除グッズ:外用のほうきやちりとり、洗車グッズ、ガーデニング用品
・その他:キャリーバッグ、工具、雨具、季節物、資源ゴミ
土間収納をつくるには、ある程度のスペースが必要です。どんな物を収納したいのか設計士に伝えて、収納方法やサイズ感など決めていきましょう。
ポイント2:キッチンの収納
キッチンは家の中でもかなり物の多い場所のひとつです。キッチン収納をきちんと整えることで、LDKが散らかって見えずすっきり。スーパーから帰ってきたあとの片付けも、ぐんとラクになります。
パントリーがあるとストックが増えても安心
最近人気のオープンなキッチンは、リビング側から見えやすいのが長所でもあり短所でもあります。キッチンパントリーをつくると、生活感のでやすい缶詰や調味料のストックなどがしまえてLDKがすっきり見えるでしょう。
・個室タイプのパントリー
歩いて入れるサイズの大きなパントリーがあると、飲料やお米などのかさばるストック品をはじめ、たくさんの物が収納できます。ウォーターサーバーやワインセラーなど、小さなお子様に触られたくないものをしまうのにも重宝します。
・壁面タイプのパントリー
キッチンの横や背面に、壁面収納棚のようなパントリーをつくる方法もあります。個室タイプよりも収納量は減りますが、料理中に振り向くだけでサッと物が出し入れできて便利です。
キッチンは帰宅動線も大切!
スーパーから疲れて帰ってきたあと、買ってきた食品や日用品を運んだり収納したりするのは意外と面倒ですよね。特に週末に大量の買い出しをする方や人数の多いご家庭では、玄関からキッチンの動線はとても大切です。
玄関からキッチンが近いと、帰宅後に食料品をパントリーや冷蔵庫へしまうのが楽になります。買い物袋をリビングに置いたまま…なんてことがきっと減りますよ。マイカーをよく使うご家庭では、駐車場からの距離感も意識しましょう。
ポイント3:洗面脱衣室の収納
片付けしやすい家づくりのポイントとして、洗面脱衣室の収納は意外と重要です。
洗面脱衣所にタオルや着替えを収納する
賃貸マンションなど、一般的な洗面脱衣所のサイズは2畳前後。洗面台と洗濯機が置けて、服を脱いだり着たりするのに最低限のスペースしかありません。
お風呂に入るときは、わざわざ自室のクローゼットからパジャマや下着を持ってくるというご家庭も多いはず。洗面脱衣所にはタオルや着替えが収納できる棚をつくると、手ぶらでお風呂に入れて時短になりますよ。
洗面脱衣所の棚は手が届きやすい高さに!
タオルや着替えの収納棚は、手が届きやすい高さにつくりましょう。小さなお子様も手が届くようにつくっておくと、お風呂上がりに自分で身支度する練習ができます。
洗剤やシャンプーのストックは、見えるところに収納すると生活感がでがち。棚に引き出しを入れたり、カゴを使ったりして収納するのがおすすめです。
ポイント4:洗濯物の収納
片付けやすい家をつくる4つ目のポイントが、洗濯物の収納動線です。洗濯物を干す場所や収納する場所をきちんと計画することで、家事や片付けがとても楽になりますよ。
室内干しだとストレスフリー
まずはライフスタイルに合わせて、洗濯物を干す場所を決めましょう。
外干し派→1階の庭やウッドデッキ、2階のバルコニー
室内干し派→ランドリールーム、洗面脱衣所内の物干しスペース、2階ホール
最近は「朝の出勤前に干して、夕方の帰宅後に取り込む」「夜寝る前に干して、翌日の帰宅後に取り込む」といったご家庭も増えています。日中は仕事や買い物で家を空けることも考えると、雨が降っても洗濯物が濡れない室内干しだと安心です。
衣類を収納する手間を省こう
乾いた洗濯物を取り込んだあと、クローゼットが遠いととても不便。ついつい取り込んだ洗濯物をしまうのが億劫で、放置してしまう…という方も多いのではないでしょうか。
家事時短のためには、洗濯物を干している場所から近いところにクローゼットをつくるのがポイント。それぞれの寝室や子供部屋に衣類を仕分けるのも手間なので、家族全員の衣類をまとめて収納できる「ファミリークローゼット」をつくるのもおすすめです。
暮らしに合わせた収納で片付けやすい家をつくる
すぐに部屋が散らかる、片付けが面倒…そんな悩みは、収納の位置が悪いのが原因かもしれません。注文住宅なら「どこにどんな収納をつくるべきか?」「どんな動線で片付けると楽になるのか?」そんなことをしっかり設計士が考えてくれるので、片付けが苦手だと思っている方でも楽にキレイなおうちの状態が保てます。片付けや収納が楽になる家づくりをしたい方は、ぜひ一度設計士に相談してみてくださいね。