住宅会社の選び方

工務店とハウスメーカーどっちがいい?選び方やメリット・デメリットをご紹介

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住宅会社には、大きく分けて「工務店」と「ハウスメーカー」の2つがあります。それぞれの特徴や違い、メリット・デメリットなどを良く理解して、ご自身にはどちらの方が適しているのかをしっかりと見極めることが大切です。

本コラムでは、工務店とハウスメーカーの違いや特徴、それぞれのメリットやデメリットなどをご紹介しますので、住宅会社選びの判断にお役立てください。

 

そもそも工務店とは?ハウスメーカーとは?

工務店は、地域に密着しながら工事に関わる職人の手配や管理をしながら、新築やリフォーム、増築などの住宅工事を請け負う会社のことを指します。社員数が数名の小規模な工務店から年間着工棟数が何百棟もある中堅ビルダーのような大規模な工務店、他にもフランチャイズの加盟店などもあります。会社によって得意な工法やデザインは異なりますが、注文住宅なら間取りやデザインの自由度が高く、ハウスメーカーに比べて価格が安いという特徴があります。

ハウスメーカーは、全国規模で独自のブランドを展開している大きな住宅会社を指します。対応エリアが広く、仕様や規格が統一化されているため工期が短く、商品やサービスにおいて一定の品質が保たれています。安定した経営基盤があり、長期的な安心感があるのも魅力です。

 

工務店とハウスメーカーの違い

工務店とハウスメーカーの違いには主に次の5つがあげられます。

◎設計の自由度

ハウスメーカーは自社ブランドごとにプランが用意されていて、プランの中から間取りや建材、キッチンなどの設備を選んでいくので、効率的に家づくりを進められますが自由度は低くなります。

工務店の場合は、比較的自由に設計できます。細部にもこだわったオンリーワンの家づくりを目指すのであれば、自由度が高い工務店に依頼する方がいいでしょう。

◎価格

価格を抑えられる可能性が高いのは工務店の方です。ハウスメーカーは、建材や製品の規格を揃え、大量生産することで原価コストを抑えることができますが、一方で大きな展示場の運営費や広告費、技術開発費、人件費などに多額のコストがかかっています。それが建築費に影響を与えていて、工務店に比べて価格が高くなる傾向にあります。

◎工期の長さ

ハウスメーカーは、建築資材の調達から施工までの流れがシステム化されていて、効率的に進められるため、工務店より工期は短めです。

工務店の工期は、プランや住宅の規模、施工時期などによっても大きく変わります。

◎対応エリア・会社の規模

全国各地に拠点を構えるハウスメーカーの方が対応エリアは広く、全国各地で施工を請け負うことができます。

一方、工務店はハウスメーカーに比べて施工を請け負うエリアが狭く、拠点を置いている市町村や県内、中堅のビルダーであっても近隣の県までに限定されていることがほとんどです。

◎アフターメンテナンス

ハウスメーカーの場合、無料修理や定期点検が制度として整えられていて、マニュアルに沿った標準的な対応が期待できます。経営基盤が安定しているため、倒産などによってアフターサービスが利用できなくなるといったリスクも低いでしょう。

工務店の場合、アフターサービスの充実度は会社によって様々です。困ったときにすぐに駆けつけてくれるなど、地域密着型だからこそできる手厚いサービスを売りにしている会社もあります。

 

◆工務店のメリット・デメリット

工務店やハウスメーカーには、それぞれに違いや特徴があることが分かりました。さらに、メリットやデメリットについても理解しておくと選びやすくなります。

●工務店のメリット

工務店には主に3つのメリットがあります。

◎設計の自由度が高い

あらかじめ用意されたプランの中から組み合わせていくハウスメーカーに対して、工務店ならゼロから自由にプランを設計できます。間取りやデザインスタイルだけでなく、材料や素材、設備などの選択肢も幅広く、オンリーワンの家づくりができます。

◎コストを抑えられる

モデルハウスの運営費や広告費を抑えられるため、ハウスメーカーと比べて建築コストが安くできる可能性が高いです。

◎地域密着型で親身に対応してくれる

工務店は地域に根差したサービスを提供しているため、何かあったときにはスピーディーかつ柔軟に対応してもらえる可能性が高いでしょう。

●工務店のデメリット

◎品質やアフターメンテナンスにバラつきがある

担当者の知識や職人の腕によって仕上がりにムラが出やすい点は否めません。また、アフターメンテナンスの充実度も工務店によって異なります。品質やアフターメンテナンスの充実度が高い優れた工務店を探す力が求められます。

◎工期が長い

工務店によって違いはありますが、一般的に這うメーカーと比べて工期は長くなりがちです。家づくりを急ぐ場合は、工期についてもしっかり確認しておきましょう。

◎完成物件の見学ができないことがある

住宅展示場やモデルハウスといった完成物件が用意されておらず、仕上がりのイメージが掴みづらいといったケースもあります。ただし、常設の住宅展示場やモデルハウスではなくとも、お施主様にお引き渡し前の物件を見学できる完成見学会を開催している場合もおいので、積極的に利用してみましょう。

工務店はこんな方におすすめ!

✔ できるだけ建築コストを抑えたい

他にないようなこだわりの家を建てたい

✔ 個性的な間取りにした

✔ 工期に余裕がある

✔ ブランドやネームバリューにこだわりがない

 

◆ハウスメーカーのメリット・デメリット

次に、ハウスメーカーのメリットやデメリットを解説します。

●ハウスメーカーのメリット

◎品質・アフターメンテナンスが一定

工場で資材を加工して現場で組み立てるため、仕上がりが均一になります。また、建てた後のアフターメンテナンスもマニュアル化されており、標準的なサービスを安定的に受けられます。

◎工期が短い

資材の調達から施工までの流れがシステム化、マニュアル化されているため、工務店よりも短期間で工事が完了します。

◎ブランド力がある

テレビCMや住宅展示場などにコストをかけている分、ブランド認知力があります。万が一、売却をするときであってもブランド力によって家の価値が高くなる可能性もあります。

 

●ハウスメーカーのデメリット

◎設計の自由度が低い

あらかじめ用意されたプランや建材の中から選んで組み合わせていくため、工務店のように自由な設計はできません。プラン以外のものを選ぶと高額になることもあるので、注意が必要です。

◎コストが高い傾向

工務店に比べて広告費や運営費、人件費などの割合が高く、それが価格に影響を与えています。工務店と比較して価格は高くなる傾向にあります。

ハウスメーカーはこんな方におすすめ!

✔ 価格が高くても品質の高さやアフターメンテナンスの充実度を求める

✔ 効率的に家づくりがしたい

✔ 短期間で家を完成させたい

✔ ブランド力やネームバリューも大切

 

家づくりに対して何を求めているかによって、工務店とハウスメーカーのどちらが適しているかは変わります。

価格やブランド力などの先入観で安易に決めるのではなく、それぞれの特徴やメリット・デメリットをしっかり理解した上で、ご自身に合った会社を選びましょう。

まとめ

全館空調システムのメリットやデメリット、導入時の注意点などを紹介しました。

気密性能と断熱性能の高い住宅に全館空調を導入すると、1年中快適な空間で暮らせます。

快適な生活空間のためにも、日々のメンテナンスもとても大切です。アフターフォローがしっかりとしている業者かどうかも、工務店やハウスメーカーを選ぶ基準として確認してみてくださいね。