家づくり

新築一戸建てにかかる費用にはどんなものがある?費用の内訳や費用を抑えるコツを解説

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新築一戸建てを検討しているなら何にどれくらいの費用がかかるのか、気になるところですよね。快適な家で安心して暮らすためには、無理のない資金計画が大切です。

この記事では、新築一戸建てにかかる費用の内訳や費用を抑えるコツを解説します。

 

 

新築戸建ての注文住宅にかかる費用の内訳

新築で注文住宅を建てる場合は、下記のような費用がかかります。

 

  • 土地購入費

土地を持っていない場合、土地購入費がかかります。場所や大きさにもよりますが、住宅を建てる際、一番高くなることが多い費用です。特に主要都市の近辺やアクセスの良い場所だと高額になる傾向にあります。

地盤が弱い場合には、土地の購入費に加え、地盤改良の費用も別途必要です。それに加え、土地購入の際には、不動産会社への仲介手数料、所有者変更のための登記費用もかかります。

 

  • 本体工事費

本体工事費用とは建物そのものを建てるためにかかる費用のことです。一般的に、家づくりにかかる総費用の75~80%程度が相場となります。
仮設工事や基礎工事、木工工事といった基礎・構造づくりから、外装や屋根の工事、窓やドア、断熱材やタイルの取り付け、電線や水道管の配線・配管、空調工事、住宅設備の設置工事なども含まれます。

 

  • 付帯工事費用(別途工事費用)

付帯工事費用は建物以外の工事等にかかる費用のこと。
付帯工事費用は総費用の15~20%程度が目安です。

庭や駐車場、門、塀などの外構工事や水道管やガス管を敷地内に引き込む工事、照明やカーテン、エアコンなどの購入・取り付け工事などが含まれます。

元々建っていた古い家を取り壊す解体工事費用や、土地の状態によっては地盤調査、地盤改良工事の費用が発生することもあります。
土地の条件や建物のプランなどによっても内容や費用が大きく変わるので注意が必要です。

 

  • 諸費用

諸費用とは建物や建物まわりの建築工事以外にかかる費用のことです。例えば契約に関わる手数料や印紙代、家を購入したことによる税金関係、住宅ローンを結ぶ際に関わる費用、家具、家電の購入や引っ越し代なども含まれます。

他にも、地鎮祭や上棟式などの費用、庭や門などの外構工事を造園やエクステリアの専門業者へ依頼する場合はその費用も別途必要です。建物や土地の価値に応じてかかる「固定資産税」などもあります。

諸費用は、現金で支払うものも多く、注文住宅のプランや契約の内容などによっても費用が変わる可能性があるので、余裕を持って10%分程度の費用を確保しておくのが安心です。

 

 

新築一戸建ての注文住宅を建てる際に費用を抑えるポイント

注文住宅はこだわりすぎると、費用が結果として高くなることがあります。しかし、工夫すれば費用を抑えて建築することも可能です。

 

◎立地・設備など希望条件に優先順位を付ける

限りある予算を賢く活かすためにも、こだわる部分とそうでない部分を分けておくことが必要です。立地や設備、間取りなど、希望条件に優先順位を付けておきましょう。

 

◎凹凸の少ない総二階にする

総建築費を抑えたい場合、延べ床面積を抑えれば費用も抑えられます。しかし、広さは妥協したくない方も多いでしょう。そのような場合には、凸凹の少ない総2階にすれば、費用が抑えやすいでしょう。

総2階とは1階と2階がほぼ同じ形・同じ面積となっている住宅です。一般的に同じ面積であれば、総2階にしておく方が費用を抑えられます。これは、費用がかかりやすい屋根と基礎の面積が少なくなるためです。

 

◎間取りをシンプルにする

間取りを可能な限りシンプルにし、間仕切りを減らすと、費用は抑えられます。壁材やドアに必要な費用を削減できるためです。
ただし、間仕切りがない空間は、エアコンなどの空調効率が落ちてしまいがちです。その対策として、全ての部屋の室温を同じ室温にできる全館空調を導入すると、冷暖房の問題が解決できます。

 

◎水まわりをワンフロアにまとめる

キッチンやお風呂、洗面台の配置をなるべく近づけると、費用が節約できます。これらの設備を固めることで、排水管の工事費用が節約できるためです。また、水回りを固めると、家事動線にも良い影響を与えやすく、極力近くに配置しておくことで、生活しやすい住宅になるでしょう。

 

◎オプションの範囲を確認する

メーカーによって、どこまでが標準仕様でどこからがオプションか、その範囲に違いがあります。たとえ、建物の本体価格が安い場合でも、オプションが高ければ、高額になるというケースは珍しくありません。
そのため、建物価格のみでの比較はせず、オプションと標準装備についても確認し、総合的に判断しましょう。

 

◎庭や外構にはフェンスを設けない

外構にフェンスをつくらなければ、費用は抑えやすくなります。フェンスは施工範囲や意匠性によって費用が高く、外構費用の多数を占めるものです。また、防犯の観点で考えると、フェンスはない方が良い場合もあります。
開放的になりすぎるのを避けたい場合には、植栽を植えて対処すると良いでしょう。

 

 

 

このように新築一戸建てを建てる際には、さまざまな費用が必要になります。何にどのくらいの費用がかかるのかを早めに確認しておくと安心です。