できるだけトラブルは避けながら満足度の高い家を建てたいですよね。では、実際に工務店で家を建てる際は、どんなトラブルがあるのでしょうか?
この記事では、工務店との間でよくあるトラブルやトラブルを回避するための方法をご紹介します。
◆工務店で家を建てる際のよくあるトラブル例
まず、よくあるトラブルの事例をご紹介します。トラブルの事例を知っておくことで、回避できる可能性が高くなります。
施工ミスや不具合
基礎や外壁のひび割れ、壁紙の剥がれやズレ、汚れや色ムラ、床の傷や建具の変形など、施工ミスによる欠陥が見つかる場合があります。明らかな施工ミスは業者側の責任になるので、補修してもらうことが可能です。
工務店を決める際は、工事の過程で現場をチェックできるかどうかを確認しておくと安心です。また、引渡しの際には、細かい部分までチェックをしましょう。
仕上がりがイメージと違う
建売住宅とは違い、注文住宅は完成してみなければ実際の家を確認することができません。そのため、「図面と違う」「イメージと違う」といったトラブルが起きることも珍しくありません。ただ、やり直しの対応の可否については、工務店によって異なります。
こうしたトラブルを回避するためには、事前の打ち合わせでイメージについてしっかりと擦り合わせを重ねて、打ち合わせの内容については議事録などを残して双方で共有するようにしましょう。
追加料金が発生
工事が始まってから追加や変更を依頼することもあるでしょう。ただし、正確な金額を確認しないまま、口頭で追加工事を依頼してしまうと「思っていたよりも金額が高かった」といったトラブルを招く可能性があります。
追加や変更を依頼する場合は、見積もりを取ってから工事を進めてもらうようにしましょう。
工期の遅れ、引渡しの遅延
工事がスケジュール通りに進まず、契約時に定めた期間内に工事が終わらないというトラブルが発生することがあります。家の建築はどうしても天候に左右されます。海外からの建材の入荷が遅れて工期に影響することもあります。
施主は、家の竣工に合わせて引越しのスケジュールを組んでいるため、工期が遅れると仮住まいの家賃を余計に払わなければならないなど、金銭面のトラブルに発展しやすくなります。
トラブルを回避するためには、事前に受け取った工期日程と工事の進捗状況をこまめに確認し、不安を感じたときはすぐに確認するようにしましょう。
担当者とのトラブル
家づくりは、工務店と打ち合わせを重ねながら多くのことを決めなくてはなりません。意図したことが正確に伝わらない、伝達ミスにより家づくりがスムーズに進まないなど、担当者とのトラブルもよくある事例です。
「言った、言わない」の問題にも発展しがちなので、打ち合わせなどで決まったことはメモをしてお互いに共有するようにしましょう。
担当者との相性が悪くストレスを感じてしまう場合は、正直に伝え、早めに担当者を変えてもらうのも対策の1つです。
音や臭いが気になる
住んでみて気づくのが、隣家の話し声や車の騒音、犬やペットの鳴き声、室外機の音、トイレを流す音、調理の臭いといった「音」や「臭い」の問題です。
下記のような工夫でこうした問題を回避できます。
・断熱性・気密性が高い建物にする
・寝室とトイレを離した間取りにする
・キッチンとリビングの配置、換気を工夫する
実際に暮らすイメージをしながら音や臭いにも配慮した間取りや素材選びをしましょう。
◆トラブルを回避するためのポイント
では、トラブルを回避するために、どのようなことに注意したらいいのでしょうか?
【ポイント1】信頼できる工務店に依頼する
何よりも大切なことは、信頼できる工務店を見つけることです。下記の項目を参考にチェックしてみてください。
・問い合わせへの対応はどうか
・担当者は話しやすいか
・説明はわかりやすいか
・実績数
・得意分野
・希望のデザイン、性能を実現できそうか
・見学会や相談会、勉強会の有無
・口コミ
担当者の人柄、相性もしっかりチェックしましょう。
【ポイント2】打ち合わせは入念に行い、毎回記録を残す
打ち合わせの際は、必ず担当者に打ち合わせ内容の記録を取ってもらい、双方で共有するようにしましょう。決めることが多い注文住宅では、記憶だけに頼っていると「言った、言わない」のトラブルになりがちです。「いつ何を決めたか」という記録が、大事な証拠になりますので、文字で残すようにしましょう。
【ポイント3】プランや資料は細かく確認する
仕上がりのイメージや図面、見積もり金額の確認は特に重要です。契約書や見積書、提示されたプランや資料を細かくチェックしましょう。追加工事が必要な場合は、見積もりが大きく変わるケースがあるので、都度見積もりを提示してもらってください。
イメージの相違によるトラブルは、工務店側にこだわりや意向が正確に伝わっていないことが原因です。契約前に完成形をイメージできる写真や3Dパース、模型があるかを確認しましょう。
【ポイント4】現場に足を運んで進捗を確認する
実際の工事がスタートした後は、定期的に途中経過を確認しに行くことをおすすめします。工期の進み具体をチェックできますし、途中経過を見ておくと仕上がりをイメージしやすくなります。
万が一、工期が遅延した場合には、工務店がどのような対応をしてくれるのかも確認しておくと安心です。
◆まとめ
注文住宅は、完成までにたくさんの人が関わるからこそ、信頼できる工務店を選ぶことが大切です。この記事で紹介した内容を参考に、信頼できるパートナーを探してくださいね。