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建売住宅の賢い買い方は?後悔しないための注意点を解説します

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建売住宅とは、すでに完成している状態で購入する住宅のこと。注文住宅と違って完成した家を見て購入できる安心感はありますが、なかには住んでから後悔される方もいらっしゃいます。失敗のないように建売住宅を購入するには、どんなポイントに気をつければよいのでしょうか?今回は建売住宅の探し方や、購入前にチェックしておきたい注意点などをご紹介します。

建売住宅と注文住宅の違い

建売住宅を購入するときは、注文住宅との違いをしっかり頭に入れたうえで検討しましょう。両者の主な違いは、次の表のとおりです。

建売住宅のメリットは、手間やコストをかけずにマイホームを手に入れられること。注文住宅の場合は情報収集から入居まで1〜2年かかりますが、建売住宅は希望の物件さえ見つかればすぐに購入・入居ができます。また、同じような仕様の家をまとめて建てることで、価格が割安に提供されているのも大きな特徴です。

建売住宅の探し方・購入方法

建売住宅は一棟ごとにつくられる場合もありますが、何棟かまとまった分譲住宅地として売り出されることが多いです。数棟程度から、大きいものだと百棟単位で一つの街としてプロデュースされるケースもあります。

 

未完成の状態で買える場合もありますが、すでに出来上がって状態で販売されていることが多く、実物を内見してから購入することも可能。「どの部屋にどんな家具を置くか?」「どんな暮らしになるか?」など具体的にイメージしやすいのが建売住宅のよさです。

・建売住宅を探す

建売住宅の探し方としては、不動産情報誌やチラシで見つけたり、SUUMOなどのポータルサイトで検索したりする方法があります。売り出し情報は新聞の折り込み広告やポスティングなどで配布されることも多いです。普段チラシをあまり見ないという方も、家を探しているときはチラシをよく見ておかれることをおすすめします。

 

また生活圏内に住宅メーカーがあれば、そちらのサイトにも建売住宅情報が掲載されるので見てみるとよいでしょう。住宅メーカーに聞いてみると、まだ売り出されていない建売住宅情報をゲットできることもあるかもしれません。なかなか土地が売り出されない人気エリアでも、建売住宅なら見つかることもあります。

 

建売住宅か注文住宅かで迷っている会社は、どちらの取り扱いもある住宅メーカーに足を運ぶのもおすすめです。フラットな立場でアドバイスをもらえたり、価格を比較できたりするので、ご自身に適した方法を決めやすいでしょう。

・建売住宅を購入する

建売住宅は土地と建物をセットで購入するスタイルです。そのため契約としては「不動産売買契約」のみ。宅地建物取引主任者から重要事項の説明を受けて、問題なければ契約となります。住宅ローンの手続きをおこない、審査がおりれば物件の立ち会いをして、引き渡しと入金という流れです。

建売住宅を購入するときの3つの注意点

建売住宅は注文住宅とはさまざまな違いがあるので、建売住宅ならではの注意点もあります。

建売住宅の注意点1:周囲の環境

住宅に目が行きすぎると「交通アクセスが不便」「最寄り駅までの距離が遠い」などの問題に悩まされることがあります。また昼間に見学して気に入った住宅でも、夜間は明かりが少なく暗いケースが少なくありません。

 

気に入った建売住宅があれば、何度か時間を変えて見学にいきましょう。明るい時間と暗い時間どちらも見てみることで、失敗が少なくなります。電車やバスなどの公共交通機関を使う予定がある方は、通勤通学時間に路線を利用してみるのもおすすめです。混雑具合や駅から歩いたときの距離感、街の雰囲気など、リアルに体感できます。

建売住宅の注意点2:立地

子育て世代の方々が建売住宅を購入するうえで、特に気をつけたいのが立地です。

 

立地のチェックポイント

・保育園・幼稚園・小学校が近くにあるか?

・通学路は大通りに近い安全性の高い場所か?

・子供が受診できる病院やクリニックが近くにあるか?

・スーパーやコンビニなど日用品の買い出しができる場所が近くにあるか?

 

これらすべての項目を満たすのは、実際には難しいかもしれません。そのためご家族で「優先すべき条件は何か?」を話し合って、住み心地のよい家をお探しください。

 

ご家族で話し合われる際には、あまり厳しすぎる条件をつけないということも大切です。たとえば「駅から徒歩10分以内」とポータルサイトで検索すると、「駅から徒歩11分」の物件は弾かれてしまいます。もし「数分の誤差なら妥協できる」ということであれば、「駅から徒歩15分以内」と少しゆとりを持たせて探してみると、お宝物件に出会えるかもしれません。

建売住宅の注意点3:アフターサービス

 

建売住宅は完成した住宅を見てから購入することができます。しかしよく確認して購入しても、実際に住んでから不具合に気づくこともあります。

 

住宅の不具合に気づいたとき、アフターサービスの内容が不十分な契約だと苦労することに。責任の所在があいまいになってしまったり、相談先がはっきりしておらず対応に困ったりする可能性があります。そのため購入前にしっかりとアフターサービスの内容をチェックしておきましょう。

 

基本的に新築住宅であればどのメーカーも10年の保証はついていますが、それ以上の保証内容は住宅メーカー次第です。会社によっては20年・30年保証期間を延ばせたり、無償・有償の点検や補修などのサービスが提供されていたりします。

 

定期点検のサービスがついていると、ちょっとした不具合の段階で、早めに気づくことができます。軽度な不具合のうちに補修しておくことで、補修費用の節約につながるでしょう。また「この部分は修繕するべきか判断がつかない」「普段なんとなく気になっている部分があるけれど、わざわざ連絡するほどでもないかも」といった場所があっても、定期点検があれば気軽に相談することができます。

まとめ

マンションやアパートといった集合住宅と比べると、戸建て住宅は隣家との距離がとりやすく、子育て世代の方に最適です。子どもの泣き声や足音などの心配をしなくてよく、駐車場から玄関まですぐ。マンション高層階のように、ベビーカーや荷物運びに苦労する必要もありません。今回ご紹介した注意点に気をつけて、住み心地のよい建売住宅を見つけてくださいね。