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抗ウイルス住宅でウィズコロナ時代も健やかな暮らしを

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新型コロナウイルス感染症の流行で、私たちの暮らしは大きく変化しました。手洗いうがいがより重要視されたり、マスクの着用が当たり前になったりと、新しい生活様式への対応が求められるようになりましたよね。住まいづくりにおいても、ウイルス感染リスクをどれだけ下げられるかが意識されるようになっています。

そこで今回は、ウイルスからご家族を守るための、おすすめの内装材や設備などをご紹介します。

漆喰の塗り壁

日本古来の建築材料である漆喰(しっくい)。サンゴ礁がルーツの石灰石を焼いたもの(消石灰)に、つなぎとしてのりやスサを加えた自然素材の内装材です。水で練ったものを、壁に塗りつけて使用します。

 

漆喰を使った壁は「呼吸する」といわれており、ジメジメした日には湿気を吸い、乾燥した日にはその湿気を放出。年間通じて、お部屋の湿度をほどよく調整してくれる機能があります。

 

コロナやインフルエンザなどのウイルス対策において、湿度管理はとても大切です。お部屋が乾燥していると、鼻やのどのバリア機能も弱くなるので、ウイルスや菌からの攻撃に弱くなります。漆喰をお部屋にとりいれることで乾燥しすぎを防げるため、ウイルス対策になるというわけです。加湿器のように「加湿しすぎてカビが…」なんてこともありません。

 

また漆喰には「コロナウイルスを不活化する」という研究結果もあります。主成分である消石灰は強アルカリ性なので、多くのウイルスや細菌の増殖を抑制できるそうです。漆喰の壁は古くから使われてきた建材ですが、自然にも健康にもやさしいということで、これからますます注目されそうですね。

 

抗ウイルス壁紙

漆喰以外の壁材としては、抗ウイルス壁紙もおすすめです。抗ウイルス剤でコーティングされた壁紙で、表面にくっついたウイルスのタンパク質を変性・分解。ウイルスの感染力を失わせたり、増殖を防いだりします。

 

すべての部屋を漆喰にするのが難しいという場合も、壁紙なら手軽に取り入れられるのが魅力。リビング以外の、寝室や子供部屋などでも使いやすいでしょう。

 

表面の抗ウイルス剤は効果が減っていくものではありませんが、一般的な壁紙と同様に耐用年数は5〜10年ほど。黄ばみや汚れが気になってきたら、張り替えが必要です。

 

壁紙なので、色や柄のバリエーションは豊富。無地の白色以外にも、ピンクやブルーのようなカラフルなものや、コンクリート調、木目調などの柄物もあります。インテリアテイストに合わせて、お好きなデザインを選んでみてください。

 

抗ウイルスフローリング

湿度がほどよく保たれたお部屋では、空気中の水分にウイルスがくっついて床に落ち、ウイルスが遠くまで飛ぶのを防ぐことができます。また咳やくしゃみによる飛沫も、最終的には床に着地しますよね。この床に落ちたウイルスを、どのように綺麗にしていくかというのも、感染対策においてとても重要になります。

 

毎日床を念入りに掃除するのは、なかなか難しいという方も多いでしょう。そこで開発されたのが、抗ウイルス効果のあるフローリングです。太陽や照明の光が当たるだけで、ウイルスや細菌などの有害物質を分解できるというものになっています。

 

床というのは、手や足が直接ふれる場所です。抗ウイルス・抗菌性能をもった床材で衛生的に保てれば、より安心してすごせる住まいになるでしょう。

 

タッチレス水栓

新型コロナウイルス感染症対策として、注目されている設備がタッチレス水栓です。手で直接レバーに触れることなく、センサーによって水を出したり止めたりすることができます。

 

キッチンシンクや洗面所にとりいれると、汚れた手でレバーや蛇口にさわらずにすむので、とても衛生的です。水の止め忘れ防止で、節水にもつながりますよ。

 

抗ウイルス住宅で安心した暮らしを

最新の内装材や設備機器をとりいれることで、普通に暮らしていてもウイルス感染リスクを減らせるというのが、抗ウイルス住宅の魅力です。新型コロナウイルスの感染拡大は、私たちの生活を大きく変えてしまいました。手洗いうがいだけでは防ぎきれないウイルスの侵入も、住まいの工夫によってなるべく抑えていきましょう。