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ウッドデッキのメリット・デメリットは?人工木と天然木の違いも解説

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マイホームを新築するときに、庭にウッドデッキをつくりたいと憧れを持たれている方も多いのではないでしょうか。しかしウッドデッキの掃除やメンテナンスの手間など、心配な部分もありますよね。そこで今回は、ウッドデッキのメリット・デメリットについて解説していきます。ウッドデッキの素材は人工木と天然木があり、どちらを選ぶかによってもコストやメンテナンス性が変わってくるので、その違いについても見ていきましょう。

ウッドデッキのメリット

まずはマイホームにウッドデッキを設置するメリットからお伝えします。

洗濯物が干しやすい

通常の戸建住宅では、1階の洗面脱衣所に洗濯機を置く間取りがほとんど。2階のバルコニーに洗濯物を干す場合は、水に濡れて重たくなった洗濯物を抱えて、1階から2階まで階段をのぼらなければならず、かなりの重労働です。

 

1階に洗濯物を干せるウッドデッキがあると、家事がワンフロアですみ、手間がぐんと削減できます。また急に雨が降ってきたときも、リビングからすぐ外に出て洗濯物を取り込めるのでとても便利です。

ちょっとしたアウトドアを楽しめる

マイホームを建てるにあたって「自宅でバーベキューができたらな」といった希望を持たれている方も多いのではないでしょうか。コロナが気になるこの時期でも、バルコニーがあれば気軽にバーベキューなどのプチアウトドアが楽しめます。

 

また小さなお子様やペットのいるご家庭では、ほどよい外遊びのスペースとしても重宝。広さのあるウッドデッキであれば、ビニールプールなどを広げることもできるでしょう。庭と違って土を歩くわけではないので、汚れを気にせずスリッパや裸足などで歩けます。

 

ウッドデッキのデメリット

次にウッドデッキのデメリットを見ていきましょう。

メンテナンスの手間がかかる

ウッドデッキを綺麗に保つためには、定期的なメンテナンスが必要です。ウッドデッキのメンテナンスを怠ったときに発生しやすいのが、ひび割れ・腐食・反り・ささくれなど。こういった症状がでるとウッドデッキが長持ちしないだけでなく、怪我をしてしまう可能性もあります。

 

ウッドデッキを傷みにくくするためには、こまめな清掃や塗装をしなければなりません。場合によっては、張り替えが必要になることもあるでしょう。ご自身でメンテナンスできない部分は業者に依頼することになり、その分コストがかかってしまいます。

ウッドデッキは「人工木」と「天然木」どちらがいい?

ウッドデッキの素材は「人工木」と「天然木」の2種類。天然木はソフトウッドとハードウッドに大別できます。どの素材を選ぶかで価格もメンテナンスの手間も変わってくるので、それぞれの違いを知っておきましょう。

天然木

人工木

ソフトウッド

ハードウッド

メリット

・価格が安め

・加工しやすい

 


デメリット

・耐久性が低め

・シロアリに弱い

 

 

メリット

・耐久性が高い

・メンテナンスの手間が少ない

 


デメリット

・価格が高め

・シロアリ被害の可能性あり

 

 

メリット

・耐久性が非常に高い

・メンテナンスの手間が少ない

 


デメリット

・価格が高め

・夏は熱くなる

・水滴が乾きにくい

 

 

 

人工木製ウッドデッキの特徴

人工木は「木粉約50%、プラスチック約50%」でつくられた木材工業製品で、合成木材や再生木材と呼ばれることもあります。プラスチックを混ぜていることで水分を吸わないため、天然木のようにメンテナンスに手間をかけなくても、腐食しにくく長持ちするという長所があります。また表面に防腐剤やシロアリ対策の薬剤などを塗らなくてもよいため、ペットや小さいお子様にも安心です。

 

しかし人工木もメリットばかりではありません。天然木に比べると原料や製造時の工程に費用がかかるため、どうしても製品自体の価格が高めになってしまうのです。

また原料にプラスチックを使用しているため、天然木よりも熱を逃しにくく、真夏の日中は裸足では歩けないほど熱くなってしまうことも。耐水性も高いため、雨のあとの水滴がなかなか乾きにくいといったこともあるかもしれません。

天然木製ウッドデッキの特徴

天然木はその名の通り、天然の木でできたウッドデッキです。木でできているため、どうしても雨にあたると腐食してしまいます。そのため長持ちさせるためには、防腐剤や塗料を塗るなどのメンテナンスが必要です。

 

天然木は「ソフトウッド」と「ハードウッド」の大きく2種類に分けられます。ソフトウッドはホームセンターなどでも販売されており、価格が安めで加工しやすいのが特徴です。しかし耐久性はあまり高くなく、シロアリにも弱いとされています。ボロボロになりやすいので、ささくれができて怪我をしないように、とくに小さなお子様のいるご家庭では気をつけなければなりません。

 

これに対してハードウッドはかなり耐久性が高く、樹種によってはメンテナンスも不要。本物の木の質感を楽しみつつ、最低限のメンテナンスで長持ちさせたいという方は、天然木のなかでもハードウッドを選ばれるとよいでしょう。ただし価格はソフトウッドよりも高めになってしまいます。また耐久性が高いとはいえ天然木なので、シロアリ被害については避けられないでしょう。

 

まとめ

マイホームにウッドデッキをつくると、家族や友人とアウトドアを楽しんだり、洗濯物を干したりするスペースとしてとても便利です。天気のいい日にはビニールプールを出したり、テーブルセットを置いてティータイムを楽しんだりするのもよいですね。リビングから直接出られるようにつくると、段差のある庭よりも気軽に出入りできるので、屋外空間を活用しやすいですよ。

 

ただしウッドデッキをつくるということは、定期的な掃除やメンテナンスの必要がでてきます。常に雨風や紫外線にさらされていて経年劣化しやすい部分でもあるため、塗装を塗り直したり、傷んだ部分を修繕したりしなければならないでしょう。

 

ウッドデッキのメンテナンスの頻度は、使われている素材によって異なります。天然木だとソフトウッドよりハードウッドの方が耐久性が高くメンテナンスの手間は少なめ。人工木だとさらに耐久性は高くなります。メンテナンスの頻度や、素材のもつ雰囲気や手触りなどもチェックしたうえで、どのようなウッドデッキを作るか決めましょう。