注文住宅

注文住宅とはどんな家?

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注文住宅と一口に言っても、種類や住宅会社によって自由に決められる範囲は異なります。

この記事では注文住宅とは何か、知っておきたい基礎知識をご紹介します。

 

【目次】

・注文住宅とは

・注文住宅のメリット

・注文住宅のデメリット

 

◆注文住宅とは

注文住宅とは、購入した土地または所有している土地に、自由に設計して建てる戸建て住宅のことです。間取りや住宅設備などを自由に決められるフルオーダーと、基本的な仕様などが決まっていて間取りや設備などは決められた範囲から選ぶセミオーダーがあります。

フルオーダーの場合でも選べるメーカーはある程度決まっていたり、セミオーダーでも外壁の色やクロス、床などは自由に選択できたり、オプションで調整できることもあり、選べる範囲は依頼する建築会社によってさまざまです。

 

  • 建売住宅との違い

新築戸建てを購入する場合は、注文住宅のほかにも、土地付きの建物を買う「建売住宅」という選択肢もあります。建売住宅の場合は自分たちで間取りなどをプランニングして家を建てるのではなく、土地とセットとなっている竣工済みの建物を購入することになります。建売住宅は未完成の場合もありますが、すでに設計された住宅を購入するため、注文住宅のように自分たちの希望を間取りに反映できません。

一方、注文住宅の場合は、施主がどこまで自由に選択できるかはケースバイケースであっても、間取りは自分たちで決めることができますし、ある程度制約はあっても、設備や仕様も自由に選べるというのが一般的です。

 

◆注文住宅のメリット

◎間取り・デザインの自由度が高い

注文住宅を建てる最大のメリットは、間取りやデザインはもちろんのこと、目に見えない細部までこだわりを反映させられる点です。

共働きや二世帯、子育て中など、さまざまなライフスタイルに合わせて、広さや配置、家事動線や収納、壁や床の素材や色みなど、徹底的にこだわって理想の家を建てられます。

 

◎構造や性能にもこだわることができる

建売住宅などの購入した家においては、耐震性能や断熱性能などは実際に住むまでわからないことが多いです。しかし、自分で建てるのであれば、耐震性能、気密性、断熱性能についてもこだわることができるので、長く安心して住める家を建てることができます。

 

◎施工会社を選べる

施工会社には、全国各地で手広く展開しているハウスメーカーから、建築家が営む設計事務所、地域に根差した昔ながらの工務店までさまざまな会社があります。
施工会社ごとに、提供しているデザインや性能、価格、アフターサービスなどに違いがあります。家づくりのパートナーとなる担当者との相性も重要です。注文住宅なら自分たちの希望を叶えてくれる施工会社を選べます。

 

家を建てる過程を見られる

ゼロから作り上げていく注文住宅は、家を建てる過程を見ることができる点も魅力です。自分の目で家が建つ過程を見られると、愛着が湧きやすくなるでしょう。

思い描いていた住宅になっているかを確認できる安心感があり、欠陥住宅や手抜き工事などへの不安も軽減できます。定期的に現場を訪れ、気になることがあれば、担当者や現場監督に直接質問して、十分な説明を受けるとよいでしょう。

 

予算調整ができる

予算に限りがある場合でも、こだわりを家に反映させられるのは注文住宅のメリットです。家の設備や間取りを考える際は、こだわりたい部分の優先順位をつけると、予算内におさまるように調整しやすくなります。

住宅会社に相談すると予算に合わせた提案もしてもらえるため、費用相場が高いからといって諦める必要はありません。

 

◆注文住宅のデメリット

  • 費用が高額になりやすい

注文住宅は、同規模の他の住宅に比べて費用が高額になりやすいといわれています。最初に予算を提示していても、こだわっていくうちに、あっという間に予算オーバーということになりかねません。
注文住宅の予算を決める際には、後で増えてしまう分を考慮し、最初は控えめな予算にしておくことをおすすめします。

また、自分の中での優先順位を明確にし、こだわるところとこだわらなくて良いところを決め、メリハリをつけた予算配分をするとよいでしょう。

 

  • 入居まで時間がかかる

注文住宅を建てるには間取りや外観、設備、素材、デザインなど細かい部分まですべて決めなければいけないため、入居するまで時間がかかります。契約から着工までの間にプランニングの時間を要することに加えて、着工から引き渡しまで数カ月の工事期間が必要です。そのため、情報収集をはじめてから入居まで1年以上かかることも少なくありません。

建てる土地が決まっていない場合は、土地探しも並行して行わなければいけないため、さらに時間がかかります。さまざまな決定事項について、家族での話し合いも不可欠です。

 

  • 契約までの行程が複雑になる

注文住宅は支払いのタイミングが多く、手続きが複雑な点もデメリットです。土地取得費用や着工金、中間金の支払いがあるため、引渡し時に住宅ローンで住宅費用を決済するだけでは間に合いません。

住宅ローンが融資される前に多額の費用を支払わなければいけないため、つなぎ融資や土地先行融資と呼ばれるローンを利用するケースも多々あります。

 

注文住宅は自由度が高く、理想の暮らしを実現できるのが魅力ですが、費用が高額になりやすい点や工期が長くなるといったデメリットもあります。

また、費用や間取り、デザイン、仕様などは住宅会社によって大きく異なりますので、注文住宅を検討している場合は自分たちの理想を実現できる会社に依頼しましょう。