工務店に見積もりを依頼したものの、連絡が遅いと感じた経験はありませんか? 詳細な見積もりの作成には相応の時間がかかります。では、工務店に見積もり依頼した場合、どのくらいの期間を想定しておけば良いのでしょうか?
この記事では、工務店の見積もりに時間がかかる理由や、遅い場合の対処法をご紹介いたします。
◆工務店が見積もり作成にかかる平均的な期間
工務店に見積もりを依頼した場合、返答があるまでの待機時間は長く感じられるでしょう。
工務店の規模や繁忙期・閑散期などによって期間は異なるものの、一般的には概ね1〜2週間ぐらいで見積もりを作成してくれます。工務店は見積もり作成の間に、職人さんの手配を行ったり、資材調達が可能かを確認したり、多方面に連絡を取っています。概算見積もりではなく、詳細な見積もりを作成しようとすると1週間以上はかかるでしょう。
◆工務店の見積もりに時間がかかる理由
工務店に依頼した見積もりの作成に時間がかかるのは、大手ハウスメーカーとは異なり、早い段階から細かな内訳を記載していることが挙げられます。工務店では、一人一人に合わせて見積もりもオーダーメイドで作成しています。
◎詳細な見積もりを作成している
工務店の見積もりは、図面に沿って1から材料を選定して、使う数量や価格などを積み上げて作成するため時間がかかります。ただ時間がかかる分、早い段階から細かい項目を積み上げているため、調整しやすいのがポイントです。コストをかける部分と、コストを抑える部分の調整が可能になるほか、建築材料なども自分で選ぶことができるメリットもあります。
◎下請け業者の見積もりを待っている
工務店では、下請け業者とも連携しながら家を建てます。下請け業者に見積もりを依頼する部分については、下請け業者からの回答を待ってから全体の見積もりを算出します。できるだけ精度が高い見積もりを出すためですが、下請け業者からの回答を待っていて対応が遅れる場合があります。
◎資材調達の目処が立たない
日本では木材や鉄鉱石、アルミニウムと言った主要な建築資材の多くを輸入に頼っているため、近年の原油高や円高の影響を受けて、以前に比べて建築資材の価格が高騰しています。そのため、家を建てるための建築資材の調達が難しかったり、施主の希望価格と折り合いが付かないという場合もあります。
◎施主と工務店のコミュニケーションが不足している
見積もりを作成するのは、その前段で理想の住まいを描く図面やライフプランなどを詳しく詰めていく必要があります。他社と比較検討している段階で見積もりをもらう目的で家づくりの説明を受けていたり、他社の図面で見積もりを出してもらおうとしている場合は、工務店側での見積もりの作成の優先順位が下がってしまいます。相見積もりを取る場合は注意が必要です。
◎担当者が多忙、優先順位が低い
工務店の場合、少人数で経営をしていることも多く、商談のタイミングが重なってしまうと見積もりを出すまでに時間がかかってしまうことも考えられます。また、複数の業務を兼務していることもあるので、担当者の忙しさによって対応のスピードに差が出ます。
◆工務店の見積もりが遅い場合の対処法
ここでは、工務店の見積もりが遅い場合にどう対処したらいいのかをご紹介します。
・事前にスケジュールを確認しておく
見積もりを依頼する段階で、見積もりをもらえる見通しを確認しておきましょう。特に入居までの希望日程が決まっている場合は、全体のスケジュールの見直しにも影響することもあります。
・見積もりを依頼後、1ヵ月以上経過している場合は催促する
見積もりの作成にかかる期間は、工務店や担当者の状況によってバラつきがありますが、どれだけ時間がかかったとしても1ヵ月以上かかることはないでしょう。
依頼後、2週間を超えた頃には一度、進捗状況について教えてもらうといいでしょう。その際に、どこで時間がかかっているのか、あとどのくらい待てばいいのかを確認すると安心です。
・信頼できないと感じた場合は他の会社に依頼する
工務店が見積もりの作成にかかる1〜2週間の目安や、提示された日まで待った上で、見積もりが出されず、対応に不信感を感じた場合は、このままお願いしていい会社かどうかを見極める必要があります。
工務店とは家づくりはもちろん、建てた後も長い付き合いになります。信頼関係を築ける会社と契約することが、理想のマイホームを叶えるポイントです。
◆まとめ
工務店の見積もりには1〜2週間を要するということを理解した上で、工務店の担当者と十分にコミュニケーションを取り、いつごろ見積もりができるかをあらかじめ確認しておくと安心です。
家づくりには、細かい確認事項がたくさんあります。あらかじめ、こうした知識を持っておくことで、心にゆとりを持って家づくりを進められます。
この記事が参考になれば幸いです。