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内装に使う壁材の種類は?知っておきたい特徴と選び方

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内装のなかでも、大きな面積を占めているのが壁材です。内装壁にどんな素材を使うかによって、インテリアの印象はがらっと変わります。またデザインだけでなく、お部屋の用途にあわせた機能性をもつ壁材を選ぶことで、室内の快適性もアップしますよ。

 

今回は代表的な4種類の壁材「壁紙・漆喰・タイル・木質系」の特徴や、おすすめの使い方についてご紹介します。おしゃれで機能的な住まいをつくりたいという方は参考にされてください。

内装におすすめの壁材1︰壁紙

最もポピュラーな壁材が、壁紙(クロス)です。なかでも日本でよく使われているのがビニールクロス(塩化ビニル樹脂のシートに紙などを裏打ちしたもの)。他にも紙クロス・織物クロス・珪藻土クロス・木質クロスなど塩ビ以外でつくられた商品もあるので、質感にこだわりたい方は検討してみてくださいね。

安価に抑えたい方におすすめ

壁紙はよく賃貸マンションなどでも使われていますよね。その理由は安価で手に入り、施工もしやすいからです。

 

これからマイホームを建てる方も、安価に抑えたい場合は壁紙を選ばれるとよいでしょう。リビングはこだわってグレードの高いクロスを選び、目につきにくい2階は安価なクロスにするなど、メリハリをつけるのもおすすめです。

色柄のバリエーションが豊富

壁紙は色や柄の種類も豊富。シンプルな無地のクロスだけでなく、木目調やレンガ柄、コンクリート柄、幾何学模様、花柄、ストライプなど、本当にさまざまなデザインがあります。

 

お部屋の三面をシンプルな白いクロスにして、一面だけ色柄もののアクセントクロスにする方法も。色柄もののクロスも、落ち着いたグレーやスモーキーなカラーだとチャレンジしやすいですよ。

汚れ落ちや撥水などの機能性にも注目

壁紙を選ぶときには、機能性にもぜひ注目してみてください。お部屋の用途にあわせて選ぶと、快適な住環境をつくる一助になります。

 

例えばペットのいるご家庭なら、傷つきにくく消臭効果のあるペット対応クロスを。小さなお子さんがいるご家庭には、汚れや傷に強いタイプがおすすめです。

 

家族の健康が気になる方には、抗ウイルス・抗菌作用のある壁紙もあります。光を反射するタイプの壁紙なら、照明の数を減らしても明るいので省エネになりますよ。

 

内装におすすめの壁材2︰漆喰

漆喰とはサンゴ礁がルーツの、自然素材の塗り壁材です。サンゴ礁が長い年月をかけて化石のようになったものを採掘。高温で焼いて、つなぎのノリなどを加えて練ってつくったものです。基本は姫路城の壁のような美しい白色ですが、塗料を混ぜてグレーやピンクのように色つきの漆喰にもできます。

夏の湿気や冬の乾燥をふせぐ

漆喰の最大の特徴が、ゆっくりと呼吸をするように二酸化炭素を吸収していること。同時に湿気も吸ったり吐いたりしており、お部屋の湿度を快適な状態にキープできます。

 

夏や梅雨のジメジメした季節には、漆喰がよけいな湿気を吸収。そして反対に冬には湿気を放出して、過度な乾燥を防ぎます。ほどよい湿度で快適にすごせるのはもちろん、カビや結露の発生をふせげるのも大きなメリットです。

空気中の汚れがつきにくい

さらに漆喰の壁には、静電気が起きにくいという特徴も。空気中のほこりがつきにくく、壁自体が汚れにくいです。

 

また漆喰には抗菌性もあり、壁に付着したウイルスを99%減らしてくれるともいわれています。感染対策が気になる今だからこそ、とりいれたい壁材ともいえるでしょう。少しでも家族の健康を守りたい、安心して暮らしたいという方にもおすすめの内装壁材です。

塗り方によって多彩な仕上がりに

漆喰は平坦に塗りつけるだけでなく、「扇仕上げ」や「スパニッシュ仕上げ」などさまざまな仕上げ方があります。

  • ・コテ波仕上げ:コテで塗った後を自然に残す
  • ・ハケ引き仕上げ:ブラシやハケで模様をつける
  • ・扇仕上げ:コテで半円を描くように模様をつける
  • ・スパニッシュ仕上げ:厚塗りした漆喰をコテで派手に荒らす
  • ・スタッコ仕上げ:ヨーロッパの壁をイメージしてざらっとしたコテ跡を残す

今回ご紹介した仕上げ方はごく一部。仕上げ方によって、さまざまな表情を演出できます。プロに頼むと凝った仕上げ方もできますし、ご家族で壁に漆喰を塗って記念にするのもおすすめです。

 

内装におすすめの壁材3︰タイル

タイルとは高温で焼成した薄板状の壁材。ざらっとした質感から、ツヤのあるものまで、さまざまな種類があります。どんな大きさ・デザインのタイルを、どのように並べて貼るかによって、デザインの幅は無限大。遊び心を加えたり、個性をだしたりしやすい壁材です。

磁器質タイルは水まわりに最適

吸水率が1%以下と耐水性にすぐれた磁器質タイルは、キッチンや浴室、洗面所などの水まわりでよく使われています。

 

汚れがついても落としやすく、水によるシミなどができません。ただし目地についた汚れは落ちにくいので注意が必要です。

陶器質タイルはリビングのアクセントに

ザラザラした質感をもつ陶器質タイルは、主にリビングの壁面の一部などに使われます。水を吸ってしまうので、水まわりには向いていません。

 

大きなタイルをテレビボードの背面に貼ると、高級感あふれるリビングのアクセントに。間接照明との相性もいいので、上から照らしてみるのもおすすめです。

エコカラットは調湿・消臭効果あり

最近ではLIXILのエコカラットのように、調湿・消臭効果のあるタイルも人気です。リビングや寝室、玄関などにエコカラットを貼ると、快適度も高級感もぐんと増します。

 

内装におすすめの壁材4︰木質系

最後におすすめしたいのが、空間に落ち着き感がでる木質系の壁材。木材の表面にはこまかな凹凸があるため、光が差し込む方向によって反射のしかたが変わります。壁材に使うとまぶしさを軽減したり、配置に工夫すればお部屋を広く見せたりできることも。コストに合わせて、無垢材や化粧合板などを選ばれるとよいでしょう。

無垢材を壁に張り高級感を演出

高級感を出したいなら、壁や天井の一部に天然の無垢材を張るのがおすすめです。木ならではの風合いがあり、お部屋の中に木の香りも広がります。また無垢材は時間がたつにつれて味わい深く色味が変化するのも魅力です。

化粧合板で手軽にナチュラルな空間を

もっと手軽に木の雰囲気を楽しみたいなら、化粧合板を選ばれるのもよいでしょう。壁の下半分に張り付ける「腰壁」にすると、インテリアのアクセントに。重心も下がり、落ち着き感が出ます。

 

モデルハウスでリアルな壁材を見てみよう

壁材によって、お部屋の雰囲気は大きく変わります。おしゃれな壁材の使い方や、リアルな質感が知りたいという方は、ハウスメーカーや工務店のモデルハウスに足を運ぶのがおすすめです。お手本にしたくなるような、おしゃれな壁材使いのアイディアがたくさんつまっていますよ。