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設計士が教える!住宅の間取りプランの考え方

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家づくりでワクワクすることの一つが、間取りを考えることですよね。しかし「何から考えたらいいかわからない」と頭を悩まされる方も多いのでは? 日当たり・家事動線・お子さんとの生活のしやすさ…いろいろな希望があるとは思いますが、どのようにプランを考えていけばいいのでしょうか。   今回は設計士目線から、間取りの考え方を解説いたします。最近人気の間取りやトレンドについてもご紹介するので、マイホームづくりの参考にされてください。  

家づくりはまず土地選びから

マイホームを建てるうえで、敷地を新しく購入されるという方が多いですよね。そのとき、やはり「南側道路」を希望されるという方がほとんどです。   たしかに南側道路だと、土地の南側に建物が建つリスクが少ないというメリットがあります。南面の窓からたっぷりと自然光が入り、明るく開放的なリビングになるでしょう。 しかし南の窓が道路に面しているので、カーテンを開けられない可能性もあります。   希望される方の少ない「北側道路」ですが、プラン次第で光をたっぷりととりこめるかもしれません。北側に玄関や水まわりを寄せて、南側にリビングや庭をつくるのです。   南側に高い建物がつくられる可能性が低ければ、プライバシーと採光の両方を確保できる間取りになります。北側道路のほうが土地の価格も安い傾向にあるので、とてもお得ですよね。

階段の位置は主に2パターン

階段の位置は「玄関ホール内階段」「リビング階段」の大きく2種類に分けられます。

・玄関ホール内階段

昔は玄関ホールに階段をつくることがほとんどでした。リビングと2階が区切られるので、冷暖房効率が高くなるというのが主な理由です。リビングの冷暖房がしっかり効くので、光熱費を節約できます。   しかし心配ごととして、2階に子供部屋をつくると、お子さんが玄関から出かけるようすを把握しにくいという点があります。<子供部屋→階段→玄関>と直行できるので「いつ帰ってきたんだろう?」「いつ出かけたんだろう?」というのがわかりにくいのです。  

・リビング階段

最近は高気密高断熱の家が増え、吹き抜けやリビング階段のあるような大空間でも快適にすごせるようになりました。そんなわけで昔ほど暑さや寒さを気にせずに、リビング階段をとりいれられるようになっています。   リビング階段なら外出・帰宅時に必ずリビングを通るので、家族が顔を合わせる機会が自然と増えるでしょう。また階段がちょっとしたインテリア空間になるというメリットもあります。  

最近は和室をつくらない方も多い

昔は「和室は一つはほしいな」という希望をもたれる方が多いものでした。畳だと小さなお子さんがお昼寝したり、ご両親や親戚が遊びにきたときに寝室として使ったりと便利ですよね。   しかし最近は「リビングをなるべく広くしたい!」ということで、和室のない計画も増えています。和室をつくるにしても、リビングの一角に3帖くらいの小さな畳スペースをつくるようなプランが主流です。  

水まわり動線の基本的な考え方

毎日の家事を効率よく進めるためには、キッチン・洗面所・お風呂・トイレなどの配置がとても大切です。最近は「水まわり動線」といった言葉もよく耳にしますよね。   水まわり動線は、一か所にまとめると動きやすいというのが原則。たとえば洗面所とキッチンの行き来がしやすいと、「料理の合間に洗濯をする」といった同時進行がスムーズですよね。また洗濯機から2階の物干し場も、ひとまとまりの動線として考えると便利ですよ。  

リビングダイニングの広さの目安

リビングは家族が最も多くの時間をすごす場所。最近は家のプランを決めるときに「リビングダイニングを広くつくりたい!」と希望される方がとても多いです。大きさの目安としては、キッチンとあわせて16畳以上くらいでしょうか。   小さすぎるリビングは、いくら家族といっても少し息苦しく感じてしまうかもしれません。そうすると「リビングにいるより、自室ですごそう」と、家族みんなが自室にこもりやすくなる心配があります。ぜひ家族が自然と集まる居心地のいいリビングをつくりましょう。  

おすすめしたい収納スペース

収納については、面積が大きければ大きいほどいいというものでもありません。やはり使いやすいのは「奥行きが浅い・幅の広い収納」です。   キッチン横のパントリー、洗面所の収納、掃除機はどこにいれるのか…など、用途にあわせた収納を、必要なところに設置するのがポイントになります。   最近は収納に関しても、お客様からさまざまな要望をいただきます。特に希望される方が増えているのは、次の3つの収納です。

・シューズインクローク

玄関に従来の下駄箱を設置するだけでなく、ベビーカーやゴルフバッグなどを置くスペースをつくる方法。1~2帖くらいあると、とても便利です。

・洗面所収納

昔はお風呂に接した1坪くらいの狭い洗面所という間取りがスタンダードでした。しかし最近はすこし広めの洗面所をつくり、下着やタオルなどの収納をつくるのも人気。お風呂あがりにスムーズに着替えられます。

・ファミリークローク

家族みんなの衣類や趣味のものをまとめてしまうファミリークローク。リビングの近くにつくると、洗濯物をしまうのがスムーズになります。パパママとお子さんの身支度が同時にできるのも便利です。  

人気のトイレの種類

トイレの位置は「玄関ホール内・リビングの一角」などが主流です。これは今も昔もあまり変わりません。   ただし最近増えてきた要望としては「タンクレストイレ」があります。手洗いが別にあって、すっきりとした形状のトイレですね。最近はずいぶん価格も安くなって、とりいれやすくなりました。   タンクレスの場合は、手洗いの分だけ少しだけスペースを広げるなどの工夫が必要になるかもしれません。  

外観はシンプルモダンが流行

 
最近の注文住宅の外観は、シンプルモダンがトレンドです。片流れ屋根やボックス型などを希望される方が増えています。 色合いも温もり感のあるものよりは、真っ白や真っ黒といった単色が人気。男らしさを感じるような外観の人気が、かなり長く続いています。

まとめ

今回は最近いただくご要望の傾向をもとに、間取りプランの考え方について解説してきました。ただし最適な間取りというのは、家族構成やライフスタイルによって考え方がさまざまです。せっかく注文住宅を建てるのであれば、あなたたちご家族にとって暮らしやすく満足度の高い家にしましょう。